在宅勤務のため会社からノートパソコンを支給されました。シンクライアント端末で、中にデータが残らないというセキュリティ面でも安心なPC。
ところがこのPC、セキュリティを重視しすぎているためBluetooth機能も使うことができないよう制御されている模様。
テレワークと言えばオンライン会議などが週に何度もあるわけですが、持っているワイヤレスイヤホンが接続できないわけです。普通の有線イヤホンも持っているけど、途中で席を立ったりすることができなくなりますし、なにかと不便。
そこで、Bluetooth送信機を使ってイヤホンジャック経由でBluetoothイヤホンに無線接続して使うことにしました。
これなら、パソコン側でBluetoothが無効に設定されていてもワイヤレスイヤホンやヘッドホンが使えて快適です。需要あるかわかりませんがご紹介します。
在宅ワークのノートPCでBluetoothが使えない!
テレワーク用に会社からノートパソコンを借りたんですよ。新しいシンクライアントPC。
自宅からリモートで会社のデスクトップ環境へ接続するためのノートPCで、手前のPCの中にはデータを残さないしくみ。セキュリティ的にも安全に業務活動ができるという理由で数年前から流行ってますよね。
ところが、僕の利用しているシンクライアント端末ではセキュリティ面を非常に強化しているようで、Bluetooth機能も使えないんです!
もちろん、Windows端末なのでデフォルトでBluetooth機能は備わっているのですが、企業のカスタマイズで強制的にBluetooth機能をOFFにしている模様。
在宅勤務ではZoomやTeamsのビデオ会議など音声を利用したコミュニケーションが多いのですが、これではワイヤレスイヤホンが使えないのです。
困った。。
イヤホン経由でBluetooth発信機を使う!
というわけで、Bluetoothが使えないPCでもBluetoothイヤホンを使ってみたいと思います。
ネットで検索するとよく出てくるのは、ドングル型のBluetooth発信機をUSBに接続して利用する方法。でもコレ、今回は使えません。
PC側でBluetooth機能が使えないように制御されているため、USB経由で接続したところでBluetoothとして機能しないのです。
・・・と考えた結果、イヤホン経由でBluetoothトランスミッターを使うことにしました。
イメージはこんな感じ。
Bluetoothトランスミッター(発信機)を使います。
この方法を説明すると、PC側では通常どおりイヤホンジャックを通して音声の入出力が行われます。
たとえば、会議の音声をイヤホンで聴く場合には、PCから出力された音声がトランスミッターでBluetooth信号として飛ばされ、ワイヤレスイヤホン側で受信することで聴こえるようになるという流れです。イヤホンマイクからの発話の場合はその逆となります。
Bluetoothトランスミッターとワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンとの相性もあるかもしれませんが、僕の環境では遅延やノイズなどもなく快適に音声を聞き取ることができますし、マイクからの発話も問題なく利用できています。
これで、会議中にイヤホンのコードを気にする必要がなくなり、席を移動したり眠気覚ましに体操したりも可能となりました(会議中になにやってんだ)
快適なテレワーク生活が送れそうです。
脆弱性など企業ポリシー的もクリア
このBluetoothを利用したワイヤレスイヤホンの利用、セキュリティ的にはどうなの? と思うかもしれません。
僕の意見でしかありませんが、この方法であればセキュリティリスクはほぼないと言えます。コード型のイヤホンを使う場合と同レベルの安全性です。
イヤホンジャックでBluetoothを使うのがポイント
PC側にはイヤホンジャックを介して3.5mmイヤホンプラグを装着して利用します。この時点では通常のコード型イヤホンを使うのとまったく同じ利用方法なのです。
その先で音声信号をどのように利用しているかの違いだけですね。PC側にはBluetooth信号とは無関係で、イヤホンプラグを通した音声が流れていることしか認識されません。Bluetooth機器を使わないという企業ポリシー的にもクリアです。
ウイルスなども入り込まない
ウイルスやマルウェアなどの感染リスクを疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、経路はイヤホンジャックしかないため感染リスクもありません。
USB接続やSDカードスロット経由であればデータを介して不正なプログラムが侵入するといったことが考えられますが、イヤホンコードでは音声信号を送受信することはできてもウイルスやマルウェアなどの不正なプログラムは通れません。ですから、この方法による脆弱性は特にないのです。
仮にイヤホンプラグを介して音声が盗聴されるような危険なプログラムがあったとしても、それは通常のコード型イヤホンでも同じようにリスクが発生するわけで、今回の方法が特別問題となることはないでしょう。
この方法によって脆弱性が指摘されたり、企業のポリシーに反するということもないはずです。
僕も一応確認しましたが、問題ない様子。気になるなら企業側担当者に一度確認してみるのがよいでしょう。
とりあえず、これでワイヤレスイヤホンも使えてテレワークも快適になりますよ。