現在、僕はITエンジニアの一人として都内で働いています。
しかし新卒からIT業界へ就職したわけではありませんでした。10年以上前にまったく違う業種から突然転職したのです。
学生時代にコンピューターの専門的な勉強をしていたわけでもありませんし、PCもインターネットくらいしか使っていなかった完全なる素人。
今だから言えますが、IT系未経験で知識ゼロだった僕でもIT業界へ転職してなんとか普通に働けるものなんです。
この記事では、今は全然違う仕事してるけど、IT業界で働いてみたいなぁって方の参考になればと思って書きます。
IT系の仕事はあこがれ
IT業界で働いてます! というとなんとなくイメージ良く聞こえますよね。僕だけかな。
子供のなりたい職業ランキングでもITエンジニアやプログラマーが人気だったりしますからね。漠然とですが、なんかカッコいい、頭良さそう、お給料多そうみたいなイメージじゃないですか。
IT系のお仕事って一種の憧れではあると思うんですよ。
異業種からの転身
僕は大学時代、将来のことなど全然考えていませんでした。就職氷河期世代ってこともありますが、大学卒業後は食品系の物販を行う企業へ就職したんです。
営業の仕事を任されて単純に勢いだけで頑張った結果、営業実績では全社トップクラスの実績を出していました。
営業の仕事も悪くはないんですよ。ですが、いくら良い実績を残しても翌月にはまたゼロからのスタートです。モチベーションは続かなかったんですよね。
あー、なんか外回りじゃなくてオフィスでゆっくりできる仕事ないかな?
というわけで、IT系の仕事がこれから盛り上がるから、やってみたらいいよ。というお誘いを受けて思い切って転職することにしたのです。
未経験でも採用されたいなら
IT業務の経験が未経験でも採用されたいなら、ある程度のウソもついた方がいいです。
「ウソ」というと印象は悪いですが、自分の評価を少し膨らませるための「ウソ」です。
バカ正直に「未経験ですけど頑張ります!」とか「やったことないですがこれから勉強します!」みたいなことを言うと、印象は悪くないにせよ良くもないんだと思います。
僕も最初は失敗しました。
未経験でも採用されたいなら、少しだけ自分を高く評価してもらえるようにした方がいいです。
- 業務経歴書は事実を"盛って"書く
- ITの業務経験があるという設定で面談する
あんまり大きなウソをつくとダメですが、実際の経験にプラスして評価を膨らませるのは大事でした。
正直者には仕事が来ない
知り合いのコネで無事にIT系企業に入社した僕でした。
と言っても、その会社は自社で開発を行ったりサービスを展開している会社ではなくて、客先へ出向して業務を行うという請負型のIT企業。
大企業でもなければ、自社以外で業務を請け負って働くスタイルは割と一般的ですね。
それで、営業さんと一緒に客先へ面談に行くわけですが、僕は業務経歴書とか面談でもバカ正直に答えちゃうわけですよ。
「IT系の業務は未経験です。Excelはちょっとならできます」みたいに。
これじゃあ、せっかくいい仕事見つけてきても、その仕事に就けないんですよね。
なぜかというと、客先の担当者は即戦力を求めているから。
「未経験者歓迎」みたいに書いていても結局、少しでも役に立つ人材がほしいですからね。一から教育するほど余裕がないんですよ。
それでやったのがコレです。
- 前職では「営業・顧客管理システム」の運用業務を担当
- 業務システムのほか、Word、Excel、SQLServerを利用
前の営業のときに実績を見るのに使ったことのある「営業管理ツール」や「顧客管理システム」の運用担当だったということにしました。そしてそのツールのデータベースであるSQL Serverも利用していたわけですから書いちゃう。
Word,Excelはそこまで詳しくありませんが、一応知ってるレベルでも書く。その他にもITに関係ありそうなら書いておくんです。
完全なウソではないですからね。でも採用する側の印象としてはかなり好印象になるんですよ。
それで無事面談を通過できたわけですから、ウソも方便です。
自分の判断だけで自身を過大評価するのは少し危険ですよ。経歴詐称とか後で問題になったら困りますから。 所属先の上司と相談した上で経歴を盛るようにしましょう。
入ってしまえばなんとかなる
とりあえず現場に入ってしまえばなんとかなるものなんです。
僕みたいにIT知識がほぼゼロの人間でもやっていけることが多いです。自分が続ける気さえあれば続けられます。
僕の最初のスキル- Excelの入力はできるけど、関数は知らん
- プログラムなんて書けるわけがない
- SQLってなに?
- コマンドプロンプト(黒い実行画面)が怖い
割り当てられた現場の先輩からは「これも知らないの? まさかこれも?」みたいな感じで驚かれました。面倒見の良い先輩が担当になってくれて良かったですよ。
余計なことを独学で学ぶ必要はありませんでした。業務で必要な部分だけを必死になって勉強すればいいのです。最初は大変ですが、自然と身に付きますよ。だって仕事だから。
プログラムを書くのはすごく時間がかかりましたが、何十回も修正してようやく正しく動かせたときの喜びはすごかったですね。
先のことはゆっくり考えよう
自分にはどんな分野が合っているのかよくわからない。そういう話をよく聞きますが、先のことは仕事をしながらゆっくり考えればいいと思います。
IT業界といっても、その中で職種は本当にさまざまなんです。
- システムエンジニア・プログラマー
- データベース・ネットワークエンジニア
- Webエンジニア・Webデザイナー
- 運用オペレーター・ヘルプデスク
- IT営業・ITコンサルタント
正直、ITの技術力がまったくなくてもできる仕事も結構あるんですよね。1つの製品・システムにだけ詳しくなればできる仕事は多いですよ。
この業界は本当に動きが早いので、数年後は今はなかった分野の仕事がいきなり登場してたりもするんです。仕事していて、やりたいことが見つかったときは、それをやればいいじゃないですか。
スマホのアプリ開発やAI分野なんてまさにそれで、数年前に出てきたのに今や注目の的ですからね。自分のやりたい分野が見つかるまでいろんな知識をつけておいたらいいと思います。
今はオンラインでもプログラミングスクールで勉強ができる時代。やる気さえあれば、なんとでもできますよ。
さいごに
今回は、僕がまったく違う畑の業種からIT系のお仕事に転職してきたよ。ってお話しでした。
まぁ、あまり参考にならなかったですかね。
でも、自分にできるかどうかわからないって悩むよりも、思い切ってチャレンジしてしまった方が絶対にいいですよ。
気合いで突っ込めばなんとかなるものです。僕もなんとかなってますから。