不動産営業

不動産投資の名簿業者へ連絡して自分の個人情報を削除してもらった話

2018年1月24日

次々に掛かってくる不動産投資関連の迷惑な営業電話。

興味がある方であれば真剣に聞くのかもしれませんが、あいにく僕は興味がないので迷惑以外のなにものでもありません。

以前、思い立って名簿業者から自分の個人情報を削除してもらったことがあるのでお話しします。

不動産勧誘の迷惑電話

一社から電話があって断ったのに、数日後また別の会社から同じような不動産投資の勧誘電話があった。

こういう場合は、自分の個人情報が名簿リストとして出回っている可能性が高いです。

電話を掛けてきた不動産会社を怒っても仕方ありません。その会社は個人情報リストを購入しただけなのですから。

名簿業者を聞き出したよ

僕の情報はどのように手に入れたのですか?

こういう質問をするとたいていの場合、情報の入手場所を教えてくれます。「○○(会社名)のビジネスマンデータからです」と教えてくれました。ビジネスマンデータというのは総称で、要は社会人の名簿です。その名称だけではどこの名簿業者かまではわかりません。

すぐにはわからないという場合でも折り返しの電話で教えてもらうよう依頼すれば回答をもらえるはずです。個人情報に関して、本人からの開示依頼を断る会社は信用できない会社です。

名簿業者の確認時のポイント

確認ポイントは以下です。

  • 社名
  • 電話番号
  • 担当者
  • 名簿の購入日など

最低限、社名と電話番号だけでも聞き出すことができれば、まずは第一歩ですね。

名簿業者へ個人情報削除を依頼

名簿業者へ電話

個人情報提供会社へ電話をしてみました。ちょっと緊張しますね。(今回は社名は伏せます)

僕:あのー、御社で扱っている名簿に僕の名前があるようなのですが、削除をお願いできますでしょうか…(弱腰)。

業者:そうでしたか、申し訳ありませんでした。不動産関連の情報でしょうか? 確認いたしますので、お名前と電話番号を教えてください。

怖い人が電話に出て威圧してくるのかと思いきや、電話口の男性は腰の低そうな感じで応対してきましたよ。怒って苦情を言ってくる人が多いのでしょうね、削除依頼としか言っていないのに謝られましたから。

ちなみに、この会社は不動産関連の個人情報以外にもいろいろなジャンルの個人情報を扱っているらしいので、しっかり「不動産」と指定しなければいけませんでした。

個人情報はファイル管理らしい

氏名と電話番号を教えましたが、確認に時間がかかるんですよね。5分くらいは待たされました。

僕:(長いなぁ、まだかな…)

おそらく、個人情報の管理はExcelかCSVのようなテキストファイルで管理していたのだと思われます。理由は、不特定多社へ情報を提供するに当たって、ExcelやCSV形式の方が汎用性が高いからです。CSVならたいていのシステムで取り込めそうですし。

システムのデータベースで管理しているならもっと早く確認ができると思うのですが、ファイル管理なので遅い遅い。ファイルを1個開いて氏名で検索して、無ければ次のファイルを開いて検索して…と旧態的な管理なのでしょうね。

業者:どこの会社さんからの電話かわかりますか? いつ頃買ったとか言ってませんでしたか?

僕:(いやいや、それはあんたが管理することでしょ? こっちに聞くなよ)

なんとも適当な管理ですね。まぁ、そこで怒ると話が進まないので我慢しましたよ。

業者:あ! ありましたよ、ありました。○○さんですよね。ありましたねぇ。(うれしそう)

個人情報の削除をしてもらった

業者:それでは削除しますね。(数秒後…)はい、削除しました。

削除はすぐに終わりました。しかし、注意事項を伝えられましたよ。

業者:わたくしどもの方ではデータの削除をしましたが、既に購入された会社に情報がある場合は今後も電話があるかもしれません。

そうなのです。大元を消しても末端の不動産会社のデータまでは消してくれないのです。もう購入されたものは仕方ないということを言われました。

僕:購入した会社の名前を教えてください。

業者:いやー会社の確認は時間がかかるんですよね。すぐにはわからないのでお答えできないんですよ。

本当にいい加減です。購入してくれた会社への信用問題もあるので答えたくないのでしょうね。今後、数回の営業電話を耐えればいいだけです。我慢することにしました。

データの入手経路は?

僕:ところで、僕の個人情報はどこから入手したんでしょうか。

業者:いやー、それもですね、ちょっとわからないですね。申し訳ありません。

入手方法がわからないとはどういうこと? じゃあなぜ、僕の情報がそこにあるんだ?

業者の言い分はこうです。名簿の個人情報の入手経路はさまざまで、不動産系企業から買い取る場合、不動産関係の個人からリーク(流出)という形で買い取る場合、倒産した企業から個人情報のみを買い取る場合などがあるそうです。

一度、買い取ってしまえば、他社へ販売するためにジャンルや年代、地域ごとにまとめられて管理されるため、どこからの情報かまではわからなくなってしまうとのことです。データソースも含めて管理するのが昨今のビッグデータなのですが、この会社にそんな概念を求めるのは無駄なようです。

ちょっと脅してみたけど

僕:個人情報保護法の開示請求ってありますよね? 御社が要望に応えないようであれば、こちらも対応に出ますよ? (法律よくわかってないけど脅してみました)

業者:いやーすみません。正式なルートで開示請求されるケースもあるのですが、最終的に情報経路まではわからないままのことがほとんどなんですよ。時間とお金がかかるだけなんですよね。

逃げ文句なのか何なのか、とりあえずわからないものはどんなことをされても答えは出ないということらしいです。本当どうなってるんだ。

とりあえず、データは消えました。あとは既に売れてしまった残党を成敗すれば万事解決ですね! やったー!

しかし、その結果は…

「しかし」という接続詞からも推測できるとおり、思うようにはいきませんでした。

名簿業者との電話の後も1~2件は営業電話が掛かってきました。これは、既に販売されてしまっていた分だったのでしょう。わかっていましたので軽く流しました。

そしてしばらくは平穏な日々が続きました。これで不動産営業をされる人生ともおさらばだ! と思っていました。

しかし、半年ほど経過したころからまた不動産投資の電話が掛かってくるようになったのです。

なんで??

名簿業者は全国にたくさんある

前回、名簿業者と話したときに、加えてこの内容を注意されていました。

業者:うちで管理している情報は削除しましたが、うちにデータを売った方が、同じ個人情報をどこか別の業者へも売っている可能性もありますので、そちらに関してはうちではタッチできませんよ。

当然ながら、名簿業者は全国にたくさんあります。データを売った犯人が、今回電話をした1社だけに売り込んでいたなら話は早かったのですが、どうやらそうではなかったようです。

個人情報はお金になりますから、複数社に売り込んでいたのではないでしょうか。本当にヒドイ話です。

また同じように名簿業者を割り出して、情報を削除してという流れで対応していけばいつかは問題を根絶できるかもしれませんが、骨が折れる仕事ですね。

さいごに

今回は、不動産投資の名簿業者へ電話して情報を削除してもらった話をご紹介しました。

個人情報は一度流出すると回収することはほぼ不可能です。僕のところへの電話は今は落ち着いていますが、またいつ掛かってくるかわかりません。

金銭のために個人情報を売ってしまうというモラルのない人が本当に許せないですね。

迷惑電話に本当に困っている方は、僕のように名簿業者の個人情報を削除してもらうとよいかもしれませんね。

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ニィ

楽しく生きてる30代。雑記ブログ月15万PV。お仕事SE。Surface使い。甘党のブルダックレビュワー。

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