「マンション経営で節税対策になるって知ってました?」
「サラリーマン大家さんって聞いたことあります?」
聞いたことのない会社から突然電話が掛かってきて、新築マンションの不動産投資の営業をしてくる。こういった電話が多いです。
新築マンションを契約させて、その部屋のオーナーとして賃貸ビジネスをすれば節税対策にもなるし、将来的に資産にもなりますよ。というのが、彼らの意見ですが、果たしてこれは本当なのでしょうか?
今回は、いかにも怪しい不動産投資の勧誘電話は詐欺なのか? なぜ自分の元に電話が来たのか? について体験談をもとに書いてみました。
迷惑な不動産投資の勧誘電話 どこから個人情報が洩れるのか?
不動産投資の名簿業者へ連絡して自分の個人情報を削除してもらった話
ある不動産会社から不動産投資の迷惑な勧誘電話が掛かってきたからクレームしたよ
不動産投資は詐欺ではないが大迷惑
結論を言えば、不動産投資のビジネスは詐欺ではない場合が多いです。
もちろん、運営会社にもよりますが、たいていの場合はしっかりとした会社であることが多いです。社名は聞いたことがなくても、不動産業の資格を取得してちゃんとやっているのだと思います。
僕も過去に数社から連絡をもらい、WebでHPを確認したり実際に会ってみたりしたことがありますが、しっかりした会社・内容で運営されていることが多いです。(ただし確実に儲かるかどうかは別の話ですよ。)
しかし、いくら業務的にしっかりやっているからと言って、突然電話を掛けてこられるのはすごく迷惑なんですよね。興味もないのに何度も掛かって来るのは大迷惑です。
若い営業員が多いので営業がヘタ
たいていの場合、電話で営業をしてくるのは若手の社員です。
元気がよい分にはいいのですが、やっぱり相手によっては「この人、営業が下手だな」と思うことが多いんですよね。それが故に迷惑な営業電話に感じられてしまいます。
迷惑な営業さんに多いこと
- こちらの心をつかんでいないのに話を自分のペースで進めようとする
- いくら断っても「ここが営業力の見せ所!」と言わんばかりにしつこい
- 言葉遣い(敬語など)がたまにおかしくなってカチンとくる
結局、主体が営業員本人になってしまっているので、自分の話したいことを次々と話してしまうんでしょうね。お客さんの気持ちが理解できていないので、しつこいと思われてしまいます。
しっかりと教育されていない営業さんが多いので、「不動産関連の電話=しつこい」ということになり、迷惑電話と言われたり、詐欺と言われることになってしまっているのだと思います。
不動産投資のメリットとリスク
ここでは、一般的な不動産投資のメリットとデメリットを超簡単に挙げておきます。電話口の営業さんとの話だけだと不動産投資ビジネスのことがイマイチ理解できないと思いますので。
メリット
- 節税になる(不動産購入で赤字となり税金が返ってくる)
- 保険にもなる(団体信用生命保険に入らされるため)
- 老後も安定した家賃収入が入る
デメリット
- 空き部屋のリスクがある(立地によります)
- エアコンなどの備品の買替・修繕費用の負担
- ローン金利が上がる可能性
「投資」というだけあって、メリットだけでなくリスクもあるのです。しかし、投資ビジネスとしては健全な内容となっています。
この記事を読まれる方の大半は不動産投資に興味がないか、懐疑的なイメージを持っていらっしゃると思いますのでメリットについては「あ、そう」程度に流してください。
僕はデメリットを考えるとどうも手を出したくない話だなと思ってしまいます。テレビの特集なんかでも、成功して稼いでいる人と対比するように、うまくいかずマイナス運用になってしまった人の事例が放送されてますしね。ですのでまったく興味がわきません。詐欺とは思いませんが、個人の判断でやってください。
なぜ知らない会社から電話が来るのか?
そんなことより、なぜ突然わたしの携帯電話に電話が来たの? 個人情報はどこから入手しているの?
このような疑問も同時にあるはずです。答えは簡単で、その会社が個人情報提供会社(名簿販売業者)からあなたの個人情報を購入したからです。
個人情報を提供している会社というのは、たとえば「不動産に興味のある男性(東京都 20-30代)」とか「化粧品に興味のある女性(関東 20代)」のような感じで一般企業に一覧リストを販売している名簿屋のことです。
その業態自体は別に違法なことではなく、購入する企業側も営業顧客を入手する正しい方法として利用しています。詳しくは個人情報保護法の第三者提供に関係してきます。第三者提供された側の企業は、その個人情報を自由に使ってよいことになっているようです(法律はあまり詳しくないので明言は避けます)。
ですから、電話を掛けてきた企業をその点だけで詐欺呼ばわりするのは論点違いということになってしまいます。
ではどうして自分の個人情報が名簿リストに載っていたのか? その点に関しては話が長くなりそうなので別の記事に書きますが、簡単に言えば、名簿を売る人がいたからです。
次々にいろんな会社から電話が来るのはなぜ?
これは前項の情報を提供した名簿会社の情報リストに関連してきます。そのリストを1社だけが購入したわけではなく、複数社が購入していたからです。
ですから、同じ情報を見て、それぞれの会社が電話を掛けてきただけです。電話を掛けてきた会社どうしの関連性は低いと思います。
電話が来ないようにする対策は?
今後、このような電話が掛かって来るのは嫌なので、電話が来ないようにしたい。対策はどんなことができるのでしょうか?
電話を掛けてきた会社に対して
営業の電話を掛けてきた会社から同様の電話を再度掛けないようにすることは比較的簡単です。
はっきりと、興味がないので二度と電話をしてこないでくださいと伝えることです。その会社がしっかりした会社であるならば、約束は守ってくれるはずです。
大きな会社の場合は、SFAやCRMといわれるシステムツールを利用して顧客情報を管理していることが多いです。こういったツールでは、顧客の氏名・電話番号や商談履歴などが管理されていて、ブロックした相手へ電話を掛けようとすると警告が出て電話できないというような設定が出来るようです。
ただ、全部が全部の会社がツールでしっかり管理できているわけではありませんので、掛けるなと伝えても掛かってきた場合には、その程度の会社だとあきらめるしかなさそうです。
情報提供会社(名簿業者)に対して
問題はここです。これが一番むずかしいところです。
まず、どこの会社かわかりませんので、電話してきた不動産会社に「どこの会社から得た個人情報か」ということを確認する必要があります。
確認ポイントは以下です。
- 社名
- 電話番号
- 担当者
- 名簿の購入日など
これらの情報を聞いておけば、後から確認することができそうです。教えようとしない場合、拒否する場合は、その不動産会社は問題です。個人情報に関して本人からの開示請求があれば教えるのが普通だと思います(僕は法律に詳しくありません)。
情報提供会社へ連絡を取って、自分の個人情報の提供をストップしてもらうことがベストです。しかし、なかなか難しい場合も多いのですよ。
実際に僕もチャレンジしてみたことがありますので、その内容はまた別の記事でご紹介しています。
さいごに
今回は、不動産投資ビジネスは詐欺なのか? 迷惑電話のような営業電話がなぜ自分のもとに来たのか? という内容でお伝えしました。
知らない会社から突然電話が来ると、怪しいと思ってしまうかもしれませんが、相手はしっかりした不動産会社であることが多いですから、怖がったりすぐ怒鳴ったりせずにお互いビジネスマンらしい対応をしたいものですね。
興味がないなら、依頼すれば同じ会社から二度と電話をさせないように手配してくれる場合がほとんどです。