マンション投資の電話勧誘を行う不動産業者が増えています。安定した家賃収入と節税対策ができるなどのメリットがあり、投資ビジネスとして若い世代から注目されているためです。
しかし人気の裏側では、興味もないのにしつこく勧誘されたり、断ったのに何度も営業されるなど苦情が多いのも実情です。
そもそも、なぜ自分のもとにマンション投資の勧誘電話がかかってくるの? なぜ複数社から電話がかかってくるの? という疑問を抱いている方もいらっしゃると思います。
さて今回は、そんな「なぜ?」に対する1つのアンサーを不動産業者に勤務していた経験をもつ不動産投資コンシェルジュのなあさんにお話しを伺ってきました。
不動産投資のお悩みコンシェルジュ
今回お話を伺ったのは不動産投資会社での勤務経験をもつ、なあさんです。不動産営業でお悩みの方のお役に立ちたいという思いから、今回の記事作成にご協力いただくことになりました。
不動産投資のメリットや疑問、困っていることなどに答えてくれる素晴らしいアドバイザーです。
なあさん自身が不動産投資の電話営業やテレアポを行っていた経験があり、「なぜ自分のもとに勧誘電話がかかってくるのか?」「なぜ複数社から電話がかかってくるのか?」といった疑問に対して、そのしくみをわかりやすく教えてもらいました。
不動産投資営業のお仕事
はじめに、なあさんが以前勤めていた不動産業者では、どのようなお仕事をされていたのかを伺いました。
なあさんの勤めていた会社では、名簿リストを見ながら企業へ電話をかけるスタイルのテレアポ営業を行っていました。
一見すると、リストに載っている顧客宛に電話をかけるという通常のテレアポですが、自分宛ての電話があったからと言って必ずしもリストを見て電話しているわけではないとのことです。
「なぜ自分のもとに?」顧客を作り出す「カナ出し」
リストには氏名・企業名・所属部署・電話番号などの情報があるようですが、名簿情報が古いため目当ての人が既に退職している場合や他部署へ移動になっていて、電話口にはいないことが多いそうです。
しかし、リストの人がいないからと言ってそこで電話を切るわけではありません。そこから誰か別の顧客情報を得るという方法をとるようです。
たとえば、ヤマダさんという方宛に電話をして相手がいなかった場合、「ではヤマモトさんもこちらではなかったですか?」と苗字の似ている人が他にいないか確認してみるということでした。
「ヤマモトは外出中です」などと返ってくれば、ヤマモトさんはその企業にいるということがわかります。このようにして、現在電話のつながる相手の情報を聞き出していくのです。
「カナ出し」とは、名簿屋から買ったリストに電話をして、新たに名前を聞き出し、その企業で今働いている人の情報を入手する作業のことです。
言ってみれば、テレアポはきっかけ作り。リストの人がダメでも、電話のつながる営業対象者の情報をカナ出しすることが業務上重要だったそうです。
「意外に気づかない?」電話口のなりすましも
営業さんはカナ出しで入手した相手へ電話をしますが、アポイントがとれず断られるケースが多いようです。たとえアポが取れた場合でも商談途中で断られてしまうケースももちろんあります。
私がダメでも、話のうまい先輩にこっそり代わって私のフリして話してもらうとかも普通にやりました。
私も最初はバレないかドキドキしたんですけど、電話口だと意外に気づかれないんですよね。
突然電話口の相手が代わってしまったら相手は気づくような気もするのですが、慣れない営業電話に高揚している顧客にとっては同じ女性の声であれば気にならないのかもしれません。
近くに男性しかいない場合や、女性でもあきらかに声質が異なる人しかいない場合には、上司に代わりますと言って電話をかわるようです。
「なぜ複数社から?」繰り返される営業電話
さまざまな方法で数回営業をかけても断られてしまった場合、それ以上にしつこく営業することはないと言います。では、断られてしまった顧客の個人情報を他社へ売ってしまうとうこともあるのではないでしょうか? 気になったので聞いてみました。
数日の間に複数の不動産会社から営業電話が来る場合がありますが、驚いたことにこれは1つの不動産会社の営業マン達が架空の会社名を名乗って何回も新規で電話をしてきているということだったのです。
同じような方法で業務を行っている不動産会社がほかにあるのかどうかはわかりませんが、なあさんの会社ではそのスタイルで営業をしているとのことでした。
これは1つのケースです。短期間に複数の営業電話があった場合でも、別々の企業からそれぞれ営業をかけているというケースもあります。すべてにこのパターンが当てはまるわけではありませんのでご注意ください。
結局、不動産投資ってどうなの?
ここまで、不動産投資会社の裏側についてお聞きしてきましたが、実際のところ、不動産投資ってどうなのかを聞いてみました。
さいごに
今回は、不動産投資コンシェルジュのなあさんに「なぜ不動産投資の営業電話がかかってくるのか?」などについてお話を伺いました。
この内容がすべての不動産投資会社に当てはまるとは限りませんが、このような形態の会社もあるということです。
まったく心当たりがないのに会社に突然電話がかかってきた場合は、このパターンである可能性もあるかもしれませんね。
おしらせ
不動産投資の営業電話でお困りの方は、お悩みコンシェルジュのなあさんに相談してみましょう。
具体的な対応は難しいかもしれませんが、その対処法やアドバイスなど回答可能な範囲で相談に乗ることができると思います。
お困りの方は、当ブログのお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。企業名や個人情報を含まない一般的な内容に関しては記事のコメント欄からの投稿でも構いません。