GoogleホームやAmazon Echoを使って、自宅をスマートホーム化してみたいけれど、そのために家電を最新機種に買い替えるのは大変ですよね。
というわけで、自宅にある電化製品を買い替えずにスマートホームを実現する方法を考えてみました。
今回は、スマート家電リモコン「Nature Remo」を使って、部屋中の家電を音声操作できるようにしたのでご紹介します。
半年使ってみた感想を合わせて書いています。とりあえず、快適です!
Nature Remoは据置き型のスマートリモコン
Nature Remoで「ネイチャーリモ」と読みます。略して「リモ」。
自宅にある家電をそのまま音声操作するためには、AIスピーカーと連携可能なスマート家電リモコンを利用します。
スマート家電リモコン
スマート家電リモコンとは、リモコン1台で複数の家電をまとめて操作することができる機器です。スマート家電コントローラーと呼んだり、単にスマートリモコンと呼んだりもします。
AIスピーカーやスマホなどから操作を行うことで、家電リモコンがWi-Fi経由でその指示を受け取り、赤外線で各家電を操作してくれます。多くの家電は赤外線通信で操作できるため、まとめて管理することが可能になるというしくみです。
僕が使っているのは、Nature Remoという商品です。Nature Remoはスマート家電リモコンの中でも人気の機種のひとつで、一時は売切れが続出していましたね。
機能を抑えたコンパクト版「Remo mini」も発売されています。
Nature Remoのポイント
- スマートフォンで家電操作が可能
- Google Home・Amazon Echoで家電操作が可能
- 温度・湿度センサーで実際の部屋の状態を目で確認
- 帰宅前のエアコンオンや外出後の消し忘れも防止
- 曜日や時刻、温度・湿度などで動作ルールが設定できる
- Googleアカウントとの直接連携、IFTTT連携などが可能
- 白くて小さいのでおしゃれ
自宅をスマートホーム化するよ!
今回はネイチャーリモを使って、Google Home・Amazon Echoからいろんな家電を操作してみた結果についてご報告していきます。
リビングの家電のうち、元々リモコン操作ができる家電が対象となります。わが家ではこんな感じですね。
音声操作ができるようになった家電
- エアコン
- テレビ
- ビデオデッキ
- 照明(ライト)
赤外線を利用したリモコンで操作できる家電であれば、ほとんど動かせると思っていいと思います。扇風機や空気清浄機、ルンバなどのロボット掃除機にも利用できます。
赤外線を使わない特殊な通信方法を採用しているリモコンの場合は家電リモコンでは制御できないことがあります。最新機種などの場合は特にご注意を。
エアコン
うちは賃貸マンションなのでエアコンは備え付けです。今は亡きNationalの古いモデルでしたが普通に動かせました。
音声リクエスト例
起動・停止 | 「OK Google、エアコンつけて!」 「ねぇ Google、エアコンONにして」 「アレクサ、エアコン停止して」 「アレクサ、エアコンOFF」 |
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温度の操作 | 「OK Google、エアコンの温度下げて」 「アレクサ、エアコン暑いよ」 |
その他・運転切替など | 「OK Google、エアコン除湿して」 「ねぇ Google、エアコン暖房にして」 |
上記はAIスピーカーとNature Remoの連携をIFTTTで行った場合の音声リクエスト例です。
良い点
- 音声コマンドだけでエアコンが起動
- スマートスピーカーでの音声操作のほかにスマホからも操作可能
- 帰宅前にスマホからエアコンONが可能に!
- 室温が設定温度以上になったら電源ONなどの条件も作れる
- エアコンの機種を自動的に判別してくれるので、設定不要で利用可能
Nature Remoはエアコン操作をメインに設計されているリモコンのため、スマホで現在の室温を確認しながら温度調整するという使い方ができます。
課題
- 既存リモコンの液晶画面の表示温度と連動しない
音声やスマホでエアコン自体は操作できますが、リモコン本体の液晶表示は連動しません。ですので、液晶表示と実際の稼働状態や設定温度が異なってしまうのですよね。連動していないので仕方ないです。
半年使ってみた感想
子供を抱っこしているときや、リモコンが遠いときでも「エアコンつけて」という音声操作でエアコンを起動できるのはけっこう便利です。
あと、なにげに良かったのは外出先でもスマホで遠隔操作できるところです。夏の暑い日・冬の寒い日の帰宅前にエアコンを起動しておけるので、快適に帰宅することができるのはうれしいですね。
室温が30℃以上になったら自動でエアコン起動とか、内臓センサーを利用したルールもいろいろ使えそうです。
テレビ
テレビも音声で操作できます。
電源のON/OFFだけはChromecastを利用すれば実現可能ですが、チャンネル変更や音量調節はできませんでした。ところが、このネイチャーリモでチャンネル変更や音量調節も可能になりました。
音声リクエスト例
起動・停止 | 「OK Google、テレビつけて!」 「アレクサ、テレビを消して」 |
---|---|
各種操作 | 「OK Google、1チャンネルつけて」 「アレクサ、テレビの音小さい」 |
上記はAIスピーカーとNature Remoの連携をIFTTTで行った場合の音声リクエスト例です。
良い点
- 音声でのチャンネル切替や音量調節が可能
- リモコンでできることは事実上すべて音声操作可能
課題
- 1リクエストに対して1アクションしかしてくれない
- Chromecastを併用している場合は工夫が必要
半年使ってみた感想
テレビのON/OFFはよく利用します。チャンネル切替やボリューム調整も音声でできるのは便利です。
細かい操作はリモコン使った方が早いことも多いです。
詳しい内容については別の記事を書いていますので参考にしてみてください。
ビデオデッキ
ビデオレコーダーのリモコンはこんな感じのです。これも登録してみました。
良い点
- 一応、すべての動作の音声操作が可能
課題
- ビデオの操作はリモコン使った方が断然早い
ビデオの操作を考えてみてほしいのですが、番組を予約したり、録画した番組を探して選択して再生するという用途がメインです。いろんなボタンをたくさん使います。
音声操作もできるのですが、リモコンを使ってパパッと操作した方が断然早いですよね。音声操作では1つずつの動作しか実行できませんから時間がかかってしまいます。
半年使ってみた感想
電源ON/OFFくらいは使いますが、それ以外は音声では使いません。ほぼリモコンで済ませています。使い方によっては、再生・早送り・巻き戻しくらいは音声操作で使えるかも。
事情があってリモコンが手元にない場合や、リモコンの電池が切れた場合、外出中にリモコンを落としてしまった場合など、どうしてもリモコンが使えないときだけの利用に留まりそうです。
照明(ライト)
自宅のライトはリモコンでON/OFFができるタイプの蛍光灯です。
元々、明るさを4段階(全光/調光/常夜灯/消灯)で調整できますが、それぞれの機能をスマートリモコンに登録しました。
音声リクエスト例
電源ON/OFF | 「OK Google、電気つけて」 「アレクサ、ライト消して」 |
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上記はAIスピーカーとNature Remoの連携をIFTTTで行った場合の音声リクエスト例です。
良い点
- 音声操作で照明のオンオフが可能
課題
- 全光/調光/常夜灯/消灯といった光量調節は工夫次第
「電気つけて」「電気消して」というフレーズで登録すれば、単純なON/OFFは可能です。
しかし、全光/調光/常夜灯/消灯といった4段階の光量調節をしたい場合、ちょっと問題があります。「全光」や「調光」という言葉をAIスピーカーが理解してくれません。普段あまり使わない言葉だからでしょうか。
光量の調整をしたい場合は、「明るくして」「暗くして」などAIスピーカーが理解しやすい別の言葉で登録するなど工夫が必要です。
半年使ってみた感想
かんたんなライトのON/OFFは頻繁に使っています。光度調節は音声操作ではほとんど使っていません。「電気つけて」「電気消して」で操作できるのは素直に便利ですよ。
音声操作のほかにルールの登録ができますので、朝6時になったら自動でライトが付くという目覚まし機能を使っています。
ほかにも光度センサー機能を使って、暗くなってきたら自動で照明ONなんていう設定もできます。
いままでのリモコンも使える
もちろん今まで使っていたリモコンもそのまま一緒に利用できます。今までのリモコンに加えて、さらにスマホや音声でも操作可能になるというわけで、メリットはあってもデメリットはないです。
スマート家電リモコンで部屋中のリモコンを一つにまとめても、普通のリモコンで操作した方が早いことも多いです。
ネイチャーリモはあくまで、操作の選択肢を増やすことが目的かなと思います。「かゆいところに手が届く」的な使い方で生活をより便利にできるツールだと思ってます。
さいごに
今回は、Google Homeやアマゾンエコーで既存の家電を音声操作した結果についてご紹介しました。
今までの家電操作にプラスする形で、少し便利な生活ができるようになりました。
理想のスマートホームとは違うかもしれませんが、家電を買い替えなくてもいろいろできますので、興味があればぜひチャレンジしてみてくださいね。