Microsoftが2023年に出願した新たな特許が公開され、同社が折りたたみ式スマートフォンの開発を検討していたことが明らかになりました。Galaxy FlipやMotorola Razrに似た形状のデバイスを想定したヒンジ設計に関する特許内容から、同社のモバイル市場への野心が垣間見えます。
革新的なヒンジ設計の詳細
WIPO
特許文書には、フレキシブルディスプレイを搭載した折りたたみデバイスのための新しいヒンジ機構が詳細に記されています。この設計は、従来のデザインよりも省スペースでありながら、必要な機能パラメータを満たすことを目指しています。特に、消費者が薄型デバイスを好む傾向に応えるため、限られたスペースでの部品配置に重点が置かれています。
技術的課題への取り組み
WIPO
特許文書では、フレキシブルディスプレイの脆弱性という歴史的な課題に対する解決策も提示されています。折りたたみスマートフォンへの期待は高いものの、初期製品での信頼性の問題から普及が遅れているという現状認識も示されています。
プロジェクトの現状と今後の展望
情報筋によると、Microsoftは当初Galaxy Foldスタイルのデバイスと通常のスマートフォンの両方の開発を計画していましたが、2023年半ばにこれらのプロジェクトは中止されました。
以前に報告したとおり、Surface Duo 2の継続したアップデートは停止されており、Microsoftは事実上スマートフォン市場から撤退したように思われています。現在、同社はモバイルフォン型デバイスの市場投入を計画しておらず、Androidチームも解散している状態です。しかし、この特許技術は将来的に他の製品形態で活用される可能性を残しています。
