Microsoftがクリエイターや研究者などビジネスユーザー向けの超高級オールインワンデスクトップPC「Surface Studio 2+」の生産を終了することを発表しました。独自のヒンジ機構を備えた最高品質のタッチスクリーンディスプレイを特徴とする本製品は、在庫限りでの販売となります。
Surface Studio 2+ 生産終了と在庫状況
Microsoftの広報担当者は、Surface Studio 2+について小売店やパートナー企業での在庫販売は継続するものの、新規の生産は行わず、在庫切れとなった地域での新規購入は不可能となることを明らかにしました。数週間前から各地域で在庫が徐々に減少していた状況を受けての発表となります。
Surface Studioシリーズの終焉
情報筋によると、現時点でSurface Studio 2+の後継機種の開発計画はないとされています。2023年にMicrosoftがSurface製品ラインナップの見直しを行った際、Surface Duo 3やSurface Earbuds 2と共に、Surface Studio 3の開発も中止されたとされています。
市場への影響と今後の展望
Surface Studioは、4500ドルという高価格と特定のユーザー層をターゲットとした製品特性から、大量生産品とはなりませんでした。また、常に世代遅れの仕様を採用していたことも、高価格帯製品としての価値を低下させる要因となっていました。
HPやLenovoなど他メーカーが優れたオールインワンPCを製造しているものの、Surface Studioの高解像度タッチスクリーンに匹敵する製品は少なく、Windows搭載オールインワンPC市場に大きな空白が生まれることになります。