Surface Duo 2の廉価版モデルと思われるプロトタイプ機がeBayで販売されているのが話題となりました。
その後、商品はeBay.comから削除されましたが、これはSurface Duo 2の廉価モデル「Cronos」の試作機であり、2022年後半にリリース予定でしたが、計画がキャンセルされたのだと判明しました。
プラスチック製「Surface Duo 2」がeBayでリーク
2022年6月末、eBayに未発表の「Surface Duo」が出品されていたことがわかりました。商品はその後削除されましたが、WindowsCentralが削除前のページを確認しています。
商品名は「Surface Duo 2 "dev unit"」となっており、試作品であることがうかがえます。
ガラスコーディングを施した本家Surface Duo 2とは異なり、外装がプラスチック製のマットな質感となり、背面カメラのバンプも小さく見えます。外部の通知領域であるグランスバーがなく、全体的に丸みを帯びたデザインとなっています。
eBayに掲載された商品ページには画像以外の詳細は記載されていませんでした。
その後、このデバイスは誰かに販売され、eBayのリストから削除されました。
「Surface Duo 2」廉価モデルの「Cronos」と判明
WindowsCentralのZac Bowden氏のその後の調査によると、このデバイスは本物であり、「Surface Duo 2」の低コストバージョンとして2022年後半に販売予定であったコードネーム「Cronos」であることが判明したとのこと。
「Cronos」は、ミッドレンジのQualcomm SoC、背面のデュアルカメラ、グランスバーのないフラットディスプレイ、プラスチック製の外観が特徴でした。
現行の「Surface Duo 2」は、Snapdragon 888 SoC、背面のトリプルカメラ、グランスバー付きの90Hzの湾曲ディスプレイ、プラスチックとガラス製の外観となっています。
「Cronos」の開発は、Surface Duoシリーズのコストダウンが目的であったと思われますが、マイクロソフトがいくらで販売予定だったかは不明です。
当初、2022年後半のリリースに向けて開発されていたようですが、2023年にリリースする次期「Surface Duo 3」へ注力するためにCronosの計画をキャンセルしたようです。
「Cronos」はコードネームであり、実際の製品名がどのようになる予定だったかは不明ですが、マイクロソフトのこれまでの傾向から考えて「Surface Duo Go」のような名前がついていたかもしれません。
MicrosoftはSurface Duoをさまざまな価格帯で販売したい計画のようですが、2画面Androidの市場がもう少し成熟するのを待つべきだと判断したのかもしれません。今後、数年先に「Surface Duo」のラインナップが拡充する可能性があるかもしれません。
ひとまず「Cronos」はキャンセルされましたので、既存のSurface Duo 2向けのAndroid 12L対応、そして次期「Surface Duo 3」の開発に期待しましょう。