「Surface Go 4」の発売日やスペックなどの予想記事です。
マイクロソフトの「Surface Go」シリーズは、Surfaceブランドで最もコンパクトな2-in-1 PCです。
現時点でSurface Go 4のリリースは公式に発表されていません。
情報筋によるウワサでは、Surface Go 4は2022年には発売されず、2023年に到着するという予測でしたが、様々な事情から早くても2023年秋以降の発表とされているようです。
この記事では「Surface Go 4」の発売日や仕様に関するウワサをまとめていきます。
すべての内容はマイクロソフトが公式的に発表しているものではなく、海外メディアを中心に予測されているものとなり、予測が大幅に変更となっている記載が含まれる可能性がありますのでご了承ください。
当記事の内容は当サイトで独自に調査・収集した情報となります。リーク情報を含め確実性はありません。SNS以外のメディアへ掲載する際は引用ポリシーをご確認くださいますようお願いします。
「Surface Go 4」はいつ発売されるのか?
Surface Go 4に関する具体的な情報は現時点でほぼありません。
現状で最も有力なSurface Go 4の発売時期は2023年秋とされています。
例年のリリーススパンから考え、当初は2023年春の発売と言われていましたが、OSやハード設計の変更を行うというウワサがあり、発表時期が延期されています。
現行のSurface Go 3が2021年9月23日のイベントで発表され、国内では10月5日よりリリースされました。Surface Goのリリーススパンを1年半とすれば次期モデルは2023年春頃と考えられていました。
Microsoftは例年、秋に大型の製品発表を行っているため、2023年の発表イベントでなんらかの発表があると予測されています。
「Surface Go 4」予測されるスペック・仕様
「Surface Go 4」のスペックに関するリーク情報が少しだけ登場してきました。
海外サイトで予測されているスペックや製品仕様をまとめてみると以下のようになります。
※参考サイトは記事下部へ掲載しています。
ARMではなくIntel N200搭載の可能性
8/8追記
「Surface Go 4」ではARMプロセッサを搭載する可能性があるという予測がありましたが、2023年秋にリリースされる新しいSurface GoではARM版は出荷しないとされています。
代わりにIntel N200プロセッサを搭載したSurface Goが登場するのではないかとみられています。
Intel N200は現行モデルのIntel Pentium 6500Yの2コアから4コア2スレッドとなり、パフォーマンスも25%向上します。電力効率も改善されることから、多少のバッテリー寿命向上も期待できそうです。
また、ハードデザインについては大きな変更がなく、プロセッサのみのマイナーアップデートとなる可能性が高いです。その場合「Surface Pro 7+」の前例に従い「Surface Go 3+」として法人向けメインでのリリースとなるかもしれません。
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「Surface Go 4」ARMモデル投入を延期か。Intel N200搭載のマイナーアプデと予測。
現状では、上記内容が有力となっています。
この項以降に記載している内容は、以前から予測されていたものであるため不確実な内容となっております。
ARMプロセッサを搭載する可能性あり
※この項の内容は採用されない可能性が高いです。
大きな変更として、Surface Go 4にはARMプロセッサを搭載する可能性があると予測されています。
WindowsCentralがQAの中で回答したもので、Surface Go 4のベースモデルはARMベースになる可能性があるとしています。
ただし、現時点ではマイクロソフト内でもARMベースを検討している段階に過ぎないため100%確実な決定ではないとのこと。
6/1追記
WindowsCentralが継続してARMの可能性について言及しています。
- Surface Go 4ではIntel版のほかにARM版を提供。
- ARM版ではバッテリー寿命が大幅向上。
- ARM版では5G機能も提供。
Surface Go 4: Everything you need to know about Microsoft's next budget 2-in-1 - WindowsCentral
ただし、Surface Goシリーズはエントリーモデルという位置づけから、安価なIntel Pentiumモデルは継続して残し、ARM版はLTE/5Gモデルとして別枠でラインナップするのではないかと考えています。
ARMプロセッサとしては、QualcommのエントリーモバイルPC向けのSnapdragon 7cベースのSoCが採用される可能性が高そうです。おそらく8cシリーズは高価過ぎてむずかしいと思います。
ARM CPUはパフォーマンス的にはIntel Pentiumと比較してもそれほど悪くないはずです。それ以上のメリットとしてはバッテリー寿命の向上が期待できます。現状のSurface Goよりも大幅にバッテリー効率が改善されるため、モバイルPCとしては多くの人にとって非常に魅力的と言えます。
ARMモデルのほかに、ハイエンド向け・法人企業向けとしてIntel Core CPUのオプションも引き続き提供すると予測されています。
Windows Studio Effectsが利用可能か
※この項の内容は採用されない可能性があります。
ARM版のSurface Go 4ではWebミーティングなどでWindows Studio Effectsの機能が利用可能になると予測されています。
Windows Studio Effectsとは、Teamsなどのオンライン会議で利用可能な映像・音声の自動補正技術のことで、主に以下の機能があります。
- 背景ぼかし効果
- 目の視点補正
- 自動フレーミング補正
- 音声フォーカス機能
これらの機能はARM SoCに搭載されたNPU(ニューラル処理ユニット)のAI技術を利用しており、より快適でスムーズなオンラインコミュニケーションに役立ちます。
ただし、これらの機能はSurface Pro同様にARM版のみで利用可能でIntel CPUでは利用できないと予測されます。
ハードデザイン変更の可能性
※この項の内容は採用されない可能性があります。
Surface Go 4のハードデザインについてはマイナーなデザイン変更がある可能性はあるものの具体的にはわかっていません。
もっとも可能性のあるところでは、Surface Proのシャーシがスリムで丸みを帯びたデザインへ変更されたようにSurface Go 4でもこれに合わせたデザイン変更があると予測されます。
また、それに合わせて従来のタイプカバーも刷新されたSurface Proキーボードのようにコネクタが変更になると予測できます。
一方、変更がないのはディスプレイサイズで、現在の10.5インチ(解像度1920 x 1280)からサイズも機能も変更がないと思われます。ディスプレイサイズを大きくすると、ベゼルを狭くする必要があり、コストアップとなるからです。低価格モデルのSurface Goに見合ったアップデートではありません。
ディスプレイサイズは、Surface Go 2で10インチから10.5インチへ拡大しました。さらにベゼルを薄くして11インチディスプレイを搭載することも技術的には可能かもしれませんが、WindowsCentralのZac Bowden氏も「デザイン変更は期待できない」と語っています。
同じ理由で、解像度のアップや可変リフレッシュレートに対応した高機能ディスプレイなども採用される可能性は低いでしょう。
4G LTEのみ、5Gは非対応か
※この項の内容は採用されない可能性があります。
Surface Go 4は4G LTEに対応しますが、5Gへ移行する可能性は低いでしょう。
2023年はモバイルPCでも5G対応するデバイスが増えるタイミングだと予想されますが、Surface Go 4では、従来どおり4G LTEオプションが提供されるだけと予測しています。
やはりコストの関係があるため、5GはSurface Pro 9のSQ3モデルに任せて、Surface Go 4でも引き続きLTEが搭載されるのではないかと考えています。
ARMモデルをSurface Go 4のラインナップの中で少し高価格帯のモデルとして扱うなら、5G対応も期待できなくはないですが、どうなるでしょうか。
ポートは増えない見込み?
Surface Go 4でも現状のポートなどインターフェイスから変更がないと思われます。
Surface Go 3はUSB-Cポートが1つのみと、ポートが少ないことが不満の1つでした。次期モデルの具体的な詳細はありませんが、USB-Cポート1つ、microSDXCスロット、ヘッドフォンジャックと充電用のSurface Connect端子とおそらく変更なしでしょう。
TECH ADVISORでは、USB-CポートがThunderbolt 4をサポートする可能性があるかもしれないと予測していますが、デバイスを厚くしてまで実装するかどうかは微妙な気がします。コスト面でも厳しいと思われます。
ポートと言えば「Surface Connectポートそろそろ要らないのでは?」という意見が毎回登場しますが、こちらも気になりますね。
モバイルPCという位置づけでもあるSurface Goだからこそ、USB-C充電へ完全に切り替えてSurface Connectを廃止するというのが最も起こってほしい展開です。代わりにUSB-Cポートを2つにするなどユーザー側へメリットがあるとうれしいですね。
EU圏内では、2024年秋までにスマホやタブレットなどの対象電子機器の充電端子をUSB-Cで統一する指令案が提出されています。ノートPCに関しての指令は2027年以降と見込まれますが、Surface Goをタブレットとして区別するなら、次期モデルで変更するのがベストタイミングでしょう。
しかし、USB-Cは既に搭載されているからOKでしょ? と判断されればSurface Connectポートはなくならない可能性が高いです。実際、Surface Pro 9にもSurface Connectポートがありますし、マイクロソフトとしては残しておきたいのかもしれません。
バッテリー駆動時間の大幅アップ
※この項の内容は採用されない可能性が高いです。
Surface Go 4ではバッテリー駆動時間の大幅なアップが期待できます。Intelプロセッサの代わりにARMベースのSoCが搭載されるとするならば新モデルではこれまで以上の駆動時間が実現されます。
Surface Go 3ではバッテリー容量が28Whとされていますが、ハードデザインが大きく変更されない限り大幅な容量アップは期待できません。
ですが、ARMプロセッサではIntelと比べて、非常に効率よく電力消費を行うことができるため、同じバッテリー容量でも長時間使用することが可能となります。たとえば、Surface Pro 9の5GモデルではIntelモデルより3時間以上も駆動時間が延長されています。期待されるARM版Surface GoではSurface Go 3の「最大11時間」を大きく上回るバッテリー寿命となることが期待できます。
一日中持ち歩いてもバッテリーを気にせず利用できるようになるかもしれません。
Surface Slim Penのサポートは?
※この項の内容は採用されない可能性が高いです。
Surface Go 4ではSurface スリムペンがサポートされる可能性があります。
Surface Pro 8、Surface Pro X、Surface Laptop StudioではSurface スリムペン、Surface スリムペン2が利用できるようになり、手書きメモやイラストの作成体験が大きく改善されましたが、Surface Go 3では以前のSurfaceペンしか利用できません。
しかし、いつかはすべてのSurfaceシリーズでSurface スリムペンがサポートされるべきであり、次期Surface Go 4で採用されてほしいと願っています。
そうなる場合、現在のタイプカバーからスリムペンを充電できる新型キーボードへ変更され、本体側のキーボードコネクタも一新されることでしょう。
Surface Go 4で充電式のペンを収納して携帯できるメリットは非常に大きいですが、Surface スリムペン 2で使用可能なハプティック機能などはSurface Goで必ずしも必要ではないと考えています。
ペン入力時に触覚信号を利用したハプティック機能は、現在Surface Pro 9やSurface Laptop Studioといった一部の機種とWindows 11という組み合わせで利用可能となっており、さらに対応するアプリ使用時のみ機能するという制限があります。
ハプティックが機能するにはPC本体へMicrosoft G6と呼ばれるカスタムプロセッサーを搭載する必要があるため、ARM SoCを含めてこれに対応するかどうかがポイントとなります。どの程度のコストアップとなるのかという観点から、エントリーモデルのシリーズへ対応させるかどうかは絶妙です。ペンは付属するけどハプティック機能は使用できません、という展開もありそうです。
9/3追記
WindowsCentralのZac Bowden氏が、最新モデルと思われるSurfaceキーボード、Surfaceペン、Surfaceマウスについて公開しました。
Here's a first look at the refreshed Surface Keyboard and Surface Pen, which I assume are being updated for the upcoming Surface Studio 3 this fall pic.twitter.com/RJs8qYrkar
— Zac Bowden (@zacbowden) August 31, 2022
これらは2022年秋に発表されたSurface Studio 3に合わせたアクセサリとして紹介されています。円筒状のSurface Penが新しいデザインで登場しているため、Surface Go 4ではスリムペンではなく、引き続き円筒型のSurfaceペンを採用する可能性がありそうです。
「Surface Go 4」予想価格
Microsoftのこれまでの傾向から、現行モデルと同価格帯、同じ構成でラインナップする可能性が高いです。
ただし、長引く円安相場を考えれば若干のコストアップが懸念されます。状況が今後も変わらなければ、Surface Go 3と比べて全体の価格が上がる可能性がありそうです。
Surface Pro 9のラインナップで明らかになったように、ARMモデルはIntelモデルと比較してベースの価格を高く設定しています。その話でいけば、Surface Go 4のARMモデルが登場する場合には高額製品となるでしょう。LTEモデルのみをARMで提供し、低価格ラインナップとしてIntelモデルを残すと考えられそうですね。
参考までにSurface Go 3の価格表を掲載しておきます。同じ価格か、若干アップするかというところでしょう。
CPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|
Pentium Gold 6500Y - WiFi | 4GB | 64GB | ¥65,780 |
Pentium Gold 6500Y - WiFi | 8GB | 128GB | |
Core i3 - LTE Advanced | 8GB | 128GB | ¥107,580 |
また、スリムペンが採用され、タイプカバーが新型キーボードへ変更となった場合、現行モデルより高い価格となると考えられます。
参考までに現在のタイプカバーの価格表とSurfaceペンおよびスリムペンの価格表を掲載します。
製品 | 通常価格 | まとめ買い価格 | カラー |
---|---|---|---|
Surface Go タイプ カバー (日本語)(英語) | ¥12,980 | ¥10,384 (¥2,596 OFF) | ブラック |
Surface Go タイプ カバー | ¥16,940 | ¥13,552 (¥3,388 OFF) | プラチナ アイスブルー ポピーレッド |
製品 | 通常価格 | まとめ買い価格 | カラー |
---|---|---|---|
Surface ペン | ¥12,980 | ¥10,384 (¥2,596 OFF) | ブラック プラチナ アイスブルー ポピーレッド |
Surface Slim ペン | ¥17,490 | ¥13,992 (¥3,498 OFF) | ブラック |
製品 | カラー | 価格 |
---|---|---|
Surface スリムペン 2 | ブラック | ¥15,950 |
Surface スリムペン | ブラック | ¥17,490 |
Surface スリムペン充電器 | ブラック | ¥4,290 |
低価格モデルであることを考えれば、無理にSurfaceスリムペンへ移行しない方がいいのかもしれませんね。
「Surface Go 4」は買い? 見送るべき?
8/27追記
本記事の内容は期待を込めた予想でしかありませんが、Surface Go 4でARMプロセッサの搭載が実現するなら、僕は絶対買い替えたいです。
しかし、今になってARMモデルの発売が先送りされた状態と判明したため、今回のSurface Go 4でも既存モデルから大きな変更点がない可能性がありそうです。
Intelプロセッサの具体的な型番もリークされてきたことから、Intelモデル内での刷新という面ではトピックとはなりますが、通常の使い勝手としては目新しい機能追加がない可能性が高いです。
コンパクトな2-in-1 PCが今すぐ欲しいという方は次期モデルを待たずに現行のSurface Go 3を購入されても十分コスパに見合った買い物となると思います。
Surface Go 4への期待は高まっていますが、シリーズ自体がSurfaceのエントリー機種なだけに過度な期待はせずに楽しみに待ちましょう。
Ask Windows Central: Could the Surface Go 4 be powered by ARM? - WindowsCentral
Microsoft Surface Go 4: Everything you need to know - TECH ADVISOR
Surface Go 4: Specs, release date, and everything we expect - XDA