Surface Pro 11と同時に発表されたSurface Pro Flex Keyboardの価格設定と製品の特徴について書いていきます。
Surface Pro Flex KeyboardはSurface Proシリーズで利用可能なキーボードです。スリムペン付きのモデルは日本円で80,080円という非常に高額な価格設定となっていますが、キーボード単体でのワイヤレス接続機能やハプティックトラックパッドを搭載した次世代キーボードとして注目を集めています。
この記事ではSurface Proフレックスキーボードの購入メリットと本製品を購入しない場合の代替製品について考えていきます。
ワイヤレス接続が革新的
Surface Pro Flex Keyboardの最も注目すべき特徴は、内蔵バッテリーを搭載したことでBluetooth経由でSurface Pro 11に接続できる点です。
これまでのキーボードは本体から取り外してしまえばキー入力することができませんでした。ワイヤレス接続できることで、自宅やオフィスなどの外部モニターに接続して使う際に、Surface Proを横に置きながらキーボードを自由な位置で使用することができ、作業効率が大きく向上することでしょう。
ハプティックトラックパッド搭載
Surface Pro Flex Keyboardのもう一つの特徴は、Sensel社のハプティック技術を採用したトラックパッドです。このトラックパッドを指で押したときのクリック感は物理的なクリック感ではなく、触覚フィードバックと呼ばれる技術によって疑似的なクリック感を実現したものです。
Microsoftは独自にSensel社の技術をライセンス供与し、自社設計に統合しています。これはLenovoやDellのように完全なSenselモジュールを採用する方式とは異なりますが、ユーザーは実際には可動部分のないタッチパッドでも物理的なボタンを押しているような感覚を得ることができます。
さらに、このハプティックトラックパッドには以下の利点があります:
- 可動部品がないため、従来型より高い耐久性
- デッドゾーンが存在しない
- カスタマイズ可能な触覚フィードバック
キーボードの価格設定と代替製品
キーボード本体が62,480円(Slim Penセットで80,080円)という価格は確かに高額過ぎます。Surface Pro 11本体が207,680円からで、OLEDディスプレイでは追加で4万円かかることを考えると、キーボードに6万円は大きな出費です。
しかし、Microsoftはこの価格設定に明確な戦略を持っています:
- 24,090円からの従来型キーボードも継続して提供
- 過去世代のキーボードとの完全な互換性を維持
- Surface Pro 8、9との後方互換性も確保
これにより、ユーザーは既存のキーボードを継続して使用することもできるし、予算に応じて最新のFlex Keyboardへのアップグレードすることもできます。
実際にMicrosoftのウェブサイトでSurface Pro 11を構成する際には、幅広い価格帯のキーボードオプションが選択できます。これは「なぜキーボードを標準付属させずに、ユーザーに選択の自由を与えるのか」というMicrosoftの考え方を示しています。