iFixtはマイクロソフトと協力して、修理業者向けのサービスツールの提供を開始しました。
「Surface Pro 8」「Surface Pro 7」「Surface Laptop 4」などSurfaceデバイスを修理できるツールと部品の販売が開始されています。
これは米国で盛んになっている「修理する権利」が勢いを増しているためで、利用者側がデバイスを修理する権利をマイクロソフトが公式に認めた形です。
今回提供されたツールは、一般消費者が直接利用することはできませんが、マイクロソフト以外の修理業者がSurfaceを修理する際に公式ツールを利用できるものです。
Surface公式修理キットを提供開始
今回販売が開始となったのは、以下のツール3種類と修理部品などです。
Surfaceディスプレイ接着フレーム
こちらは開封したSurface Proディスプレイを閉じる際に利用する時に適切に接着するためのツール。
29.99ドル
おもりと組み合わせて使用し、スクリーンアセンブリをデバイスに押し付けて、適切な接着を確保します。フレームには、12 "x 12" 3/8 "の厚さのEVAフォームも付属しており、修理中にデバイスを配置する必要があります。
対象デバイス:
- Surface Pro 7+
- Surface pro 8
- Surface Pro X
Surfaceバッテリーカバー
交換用のバッテリーカバー。
19.99ドル
Surfaceバッテリーカバーは、マザーボードやその他の敏感なコンポーネントとの偶発的な接触がないように、開いたデバイスの上部に配置されています。
対象デバイス:
- Surface Laptop 3(13.5"/ 15")
- Surface Laptop 4(13.5"/ 15")
- Surface Laptop Go
- Surface Laptop SE
- Surface Laptop Studio
Surfaceディスプレイ分離ツール
Surfaceの画面取り外しツール。
59.99ドル
スクリーンアセンブリをデバイスから分離するために使用されます。このツールは、オープニングピックがデバイスの奥深くに挿入され、他のコンポーネントに損傷を与えることなくスクリーンアセンブリを分離できるようにします。
対象デバイス:
- Surface Pro 7+
- Surface Pro 8
- Surface Pro X
米国での修理の利便性が向上、日本では未対応の模様
今回提供開始したiFixt Proのプログラムは、修理技術者や企業がiFixtのフォームで申請を行い、承認されることで利用可能となります。
これまでマイクロソフト公式の修理サービスでは、本体を修理に出すと現物の修理品ではなく別のリペア品と交換されて返却されるものでした。今回の公式修理キットの提供により、多くの修理業者で現物を修理して返却するサービスが公式的に認められるようになることなるでしょう。
ただし今回のニュースは米国の話となり、日本国内のSurfaceでは、技適などの関係からユーザー自身が修理する権利の対象外となる可能性が高いです。
個人が修理キットを利用して修理した場合には、Surface製品保証の対象外となる場合がありますのでご注意ください。