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「Windows 11」対応のSurface一覧

2021年6月28日

Windows 11 Surface

Microsoft

新しく「Windows 11」が発表され、2021年10月5日に正式リリースされました。

現在Windows 10を実行しているSurfaceでもWindows 11へ無料でアップグレードすることが可能となりますが、すべてのSurfaceでWindows 11が利用可能とはなりません。

マイクロソフトはWindows 11をサポートするCPUのリストを公開していますが、発売から3年以上が経過した2017年以前の一部のモデルはTPM 2.0に非対応のためWindows 11のシステム最小要件を満たせず、正式なアップグレード対象とはしませんでした。

なお、Windows 11の正式リリース前からWindows 11の機能を試験できるプレビュー版では、正式にWindows 11がサポートされていないモデルでも、Microsoftが準備したISOによるインストールを行うことでWindows 11へアップグレードできるようにしていました。しかし正式サポートではないため、セキュリティリスクが高まる可能性があり、あくまで自己責任となります。

また、Windows 11へアップグレードしない場合でも、「Windows 10」は2025年10月14日までサポートが継続されることが発表されており、そのままWindows 10として使い続けることも可能です。

このページでは、マイクロソフトがWindows 11でサポートするCPUをもとに、Windows 11へアップグレード可能なSurfaceのリスト、アップグレード不可なSurfaceのリストを紹介します。

Windows 11へアップグレード可能なSurface一覧

Windows 11 Surface

Microsoft

以下にリストするモデルは、海外メディアのPC WorldがMicrosoftへヒアリングした際に回答のあったSurfaceの一覧となります。

Microsoftがこれまでリリースした28のSurfaceデバイスのうち、正式にWindows 11のアップグレード対象となるのは13モデル 17モデルのみ。

※要件の変更によりSurface Studio 2が対象となりました。
※新しく発売のSurface Pro 8、Surface Go 3、Surface Laptop Studioも対象となっています。

「Windows 11」対応のSurfaceデバイスは以下のとおりです。
※2021年10月時点、括弧内は米国発売年月

Microsoft won't allow Windows 11 on many older Surface devices - PCWorld

Surface Proシリーズ

  • Surface Pro 6(2018年10月)
  • Surface Pro 7(2019年10月)
  • Surface Pro 7+(2021年2月)
  • Surface Pro 8(2021年10月)

Surface Pro Xシリーズ

  • Surface Pro X(2019年11月、2020年10月)

Surface Laptopシリーズ

  • Surface Laptop 2(2018年10月)
  • Surface Laptop 3 13.5インチ(2019年10月)
  • Surface Laptop 3 15インチ(2019年10月)
  • Surface Laptop 4 13.5インチ(2021年4月)
  • Surface Laptop 4 15インチ(2021年4月)

Surface Bookシリーズ

  • Surface Book 2:第8世代Intel CPUを搭載したモデルのみ(Corei5-8350UまたはCorei7-8650U、Core i5-7300Uではない)(2017年11月)
  • Surface Book 3(2020年5月)

Surface Goシリーズ

  • Surface Go 2(2020年5月)
  • Surface Go 3(2021年10月)

Surface Laptop Goシリーズ

  • Surface Laptop Go(2020年10月)

Surface Laptop Studioシリーズ

  • Surface Laptop Studio(2021年10月)

Surface Studioシリーズ

  • Surface Studio 2(2019年1月)

8/28追記
Windows 11対応プロセッサにIntel Core i7-7820HQが追加されたため、Surface Studio 2も対象となりました。

9/24追記
9/23に新しい「Surface Pro 8」「Surface Go 3」「Surface Laptop Studio」がWindows 11搭載で発売することが発表されたため追記しました。

Surface Family 202109
Microsoft発表Surfaceまとめ「Surface Laptop Studio」「Surface Pro 8」など新デバイス登場!

Windows 11非対応とされたSurface一覧

システム要件を満たせず、Windows 11へアップグレードできないとされているSurfaceは以下のとおりです。

ただし、ハードウェアのシステム要件を満たしていなくてもMicrosoftが提供するISOファイルによるインストールの利用でWindows 11へアップグレードできる可能性があります。

Surfaceシリーズ

  • Surface(SurfaceRT)(2012年10月)
  • Surface 2(2013年10月)
  • Surface 3(2015年5月、7月)

Surface Proシリーズ

  • Surface Pro(2013年2月)
  • Surface Pro 2(2013年10月)
  • Surface Pro 3(2014年6月)
  • Surface Pro 4(2015年10月、2016年1月)
  • Surface Pro 第5世代(2017年6月、2018年5月)

Surface Laptopシリーズ

  • Surface Laptop(2017年7月、2018年5月)

Surface Bookシリーズ

  • Surface Book(2015年10月)
  • Surface Book 2:第7世代Intel CPUを搭載したモデル(Core i5-7300U)(2017年11月)

Surface Goシリーズ

  • Surface Go(2018年8月)

Surface Studioシリーズ

  • Surface Studio(2017年6月)
  • Surface Studio 2(2019年1月)→可能リストへ移動

「Windows 11 入れた」というツイート

こちらは2021年10月以前の正式リリース前にMicrosoftのInsider Programにて開発中のWindows 11のプレビュービルドをインストールしたという報告ツイートです。

Surfaceへインストールしたという報告をまとめています。

ここで、あれ? と思った方もいらっしゃると思いますが、実は "サポート対象外" とされている機種にもWindows 11はインストールできています。

Microsoftが設定したシステム要件を満たしていなくても、Insiderプラグラムに2021年6月24以前から参加しているユーザー、企業・教育機関ユーザー、または以下に書いているISOファイルによるインストールの場合については例外的にデバイスの要件外でもインストールできるようにしています。

ただし、Windows 11のシステム要件が緩和されない限り、正式版リリースと共にWindows 10へ戻さなければならなくなるという制限があります。Windows 11として使い続けることはできても、セキュリティアップデートが保留される可能性があります。

「Windows 11」のシステム要件

Windows 11 Surface

Microsoft

Windows 11でサポートされるプロセッサ一覧

公式サイトではWindows 11に対応するプロセッサが発表されています(Surfaceではなく、Windows全体のプロセッサです)

Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ
Windows 11 でサポートされている AMD プロセッサ
Windows 11 でサポートされている Qualcomm プロセッサ

Windows 11 システム最小要件

Microsoftが公開した、Windows 11のハードウェアの最小要件は以下となります。

  • プロセッサ: 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 bit互換プロセッサまたは SoC
  • メモリ: 4 GB
  • ストレージ: 64 GB以上
  • システムファームウェア: UEFI、セキュアブート対応
  • TPM: TPM ver2.0
  • グラフィックス カード:DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応
  • ディスプレイ: 対角 9インチ以上で 8ビットの高解像度 (720p) ディスプレイ

追加で、サポートされるプロセッサに関しては、Intel 第8世代以降、AMD Ryzen 2000シリーズ以降とされています。

要件は何度か変更されている

ただし、この要件は多くの意見を受けてMicrosoftが何度か変更しています。

Microsoftは、Windows11との公式互換性のためにいくつかの第7世代およびAMDRyzen1000シリーズCPUを再検討すると述べています。

Microsoft専門家のZac Bowden氏によれば、当初、対応CPUとしてIntel Core 第7世代以前、AMD Ryzen 1000シリーズは非対応と発表された内容をMicrosoftで再検討中であると述べています。

8/28追記
前述のとおり、第7世代Intel CPUの一部のプロセッサが対応し、Surface Studio 2が正式サポートの対象となっています。

「PC正常性チェック」ツールも公開

自身のデバイスが「Windows 11」のシステム要件をみたしているかどうかは、Microsoftが配布する「PC正常性チェック」ツールで確認することができます。

こちらのツールは一度は公開されたものの、多くの評価を受けたため、現在は改修されたNEWバージョンが提供されています。

Windows 11 紹介ページ - Microsoft

対象SurfaceへのWindows 11 インストール方法

Surface Go 3

Windows 11のサポート対象となっているSurfaceであれば、10月5日以降にWindows 11をインストールして利用することが可能です。

通常は、Windows Updateを通してWindows 11の更新プログラムをインストールすることが可能となりますが、タイミングは一律ではありません。

Windows Updateに表示されていない場合で、自分の好きなタイミングで今すぐインストールしたい方は、Microsoftの公式ページからインストールすることが可能となっています。

インストールアシスタントアプリを利用する方法、インストールメディアを利用する方法やISOファイルによるインストール方法が提供されています。

Windows 11 をダウンロードする - Microsoft

ISOなら対象外機種でもインストール可能だが、制限あり!

10/18追記
Windows 11が正式リリースされ、Windows Updateでのインストールのほか、インストールメディアを利用する方法やISOファイルによるインストール方法が提供されています。

Windows 11 をダウンロードする - Microsoft

Microsoftは、サポート対象のプロセッサリストに第7世代のIntelプロセッサの一部を追加しましたが、その他の古いCPUについては特に言及していません。

しかし、MicrosoftはサポートされていないハードウェアにWindows 11をインストールしたいユーザー向けに抜け道を準備しています。

Windows 11へのアップグレードは通常、Windows Updateから行いますが、Windows 11用のISOファイルを介してインストールを行うことで、ハードウェア要件を気にせずサポート対象とされていないデバイスでWindows 11を利用できるというものです。

ただし、システム要件自体は変更されているわけではないため、Windows 11の正式なサポート対象とはならず、安全性やパフォーマンス性からこれを行うことをMicrosoftが推奨しているわけではありません。

Microsoftによれば、最小システム要件を満たしていないPCの場合、カーネルモードのクラッシュが52%増加するが、要件を満たしているPCでは99.8%はクラッシュしないと言っています。また、正式サポートされないPCでは、Windows Updateを受け取ることができず、セキュリティやドライバーの更新が保留される可能性があるという話もあります。

サポート対象外であることが今後どのような制約となるのかは不明ですが、マイクロソフトは非対応デバイスでもWindows 11を利用できる方法をあえて残したという気がします。

ISOを使えば要件外のSurfaceでもWindows 11をインストールすることは可能となりますが、マイクロソフトが正式にサポートしているわけではないので、自己責任でやってね。というニュアンスのように思えます。

ニィ
非対応機種にWindows 11を入れることは可能ですが、サポート対象外でセキュリティリスクやクラッシュ率が高くなります。自己責任で利用する分には問題ありませんが、「Windows 11搭載」と謳ってフリマやオークションで売るのだけは絶対にやめてくださいね! 売られていても買わないでください!

当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して紹介料を得ています。

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ニィ

Surface大好きなSurface評論家のニィです。実際に手にしたSurfaceの感想をレビューしたり新製品について予想したりしています。

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