マイクロソフトの新しい特許が公開され、それが新しいSurfaceのトリプルスクリーンデバイスを示すものだと話題になっています。
「複数のディスプレイパネルデバイス」として、3つ折りのスマートフォンのように見えます。
特許は2021年6月23日に出願され、2021年12月23日に公開されました。
特許内容では「マルチパネルディスプレイデバイス」と呼んでいますが、Windows CentralではSurface Duoに続くデバイスという意味で「Surface Trio」と表現しています。
マイクロソフトがトリプルスクリーンデバイスの特許を取得
今回、Patently Appleによって発見されたのは、折りたたみの2画面Android「Surface Duo」に続く、3画面Android「Surface Trio(仮)」のアイデアではないかと言われています。
デバイスは3つのディスプレイを備えており、2つのヒンジで接続されて屏風のようになっています。
フロントのディスプレイ(1402)に対して、内向きに折りたためるヒンジ(1406)と反対向きに折りたためるヒンジ(1410)が付いていて、折りたたむとZ字型になります。
これにより、単画面、2画面、3画面でのディスプレイ表示が可能となるものとみられます。
3画面のメリットとデメリット
「Surface Duo 2」との違いは、単にディスプレイが1つ多いということだけでなく、デバイスを閉じた状態でも背面側はディスプレイが外側を向いているという点でしょう。これが最もメリットと言えます。
これまで「Surface Duo」シリーズでは外部ディスプレイがないため、通知を確認するためにはディスプレイを開く必要がありました。「Surface Duo 2」ではヒンジ部分に通知領域が設けられましたが、とても狭く、たくさんの情報を確認したい人にとっては使いづらいという声もありました。
その点、この3画面デバイスでは、背面側が全面ディスプレイとなっているため、デバイスを開かなくとも一般的なスマートフォンと同じように通知を確認したり、デバイスの操作を行うことができるのです。
反対に困ることとしては、このトリプルスクリーンを外出先で展開して使用するのは少し変です。街中や電車の中で3画面を広げて使っている人がいればかなり目立ちます。外では1画面、もしくは2画面として使うことが多くなるのかもしれません。
形状の奇妙さはともかく、実用性を考えた場合にはこのアイデアはとても優れていると思いますし、実現したら・・・と思うとワクワク感が高まります。
あくまでイメージ図の話ですが、画像ではフロントのディスプレイ1402がやや厚くなっているように見えます。もしかしたら、バッテリーやカメラなどは1画面に集約させ、残りの2画面は薄くするつもりなのかもしれません。
発売する可能性は?
いつものことですが、Microsoftの場合は特許を取得したからといってそれを製品化するかどうかは未定です。
当サイトでも過去にいくつもの特許情報について書いてきましたが、そのうち実際に製品となったものはわずか。ほとんどの特許は製品化されていません。
トリプルディスプレイの「Surface Trio(仮)」のアイディアはおもしろいので、マニアック層向けのアプローチとしていつか実現してほしい気もします。