「Surface Laptop Go」のWindows Helloは指紋認証のみ。顔認証は使えません。

Surface Laptop GoのWindows Helloは「指紋認証」

Windows 10のサインインオプションである「Windows Hello」は、顔、虹彩、指紋、またはPINを利用して、デバイスにサインインしたり、アプリやオンラインサービス、ネットワークへ接続することができる機能です。

Surface Laptop Goではサインインオプションとして指紋認証を利用することが可能です。Touch ID指紋認証テクノロジーによって指先で触れるだけで認証されるため、安全性と利便性が向上します。

ニィ

サインインのパスワードを覚える必要がなくなります

電源ボタンに指紋認証機能を搭載

Surfaceシリーズ初の指紋認証付き電源ボタン

電源ボタンが指紋認証リーダーとなっていて、認証が求められる場面でボタンが光るようになっています。電源ボタンを押すと同時に指紋認証が行われ、瞬時にWindowsへのサインインが完了します。

これまで、Surface Proシリーズのタイプカバーにも指紋認証機能付きのモデルが準備されていましたが、同等の機能が電源ボタンに搭載されたイメージですね。

Surface Pro タイプ カバー (指紋認証センサー付き）ブラック

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指紋認証機能はメモリ8GBモデルで利用可能

引用元：Microsoft Store

Surface Laptop Goすべてのモデルで指紋認証が利用できるわけではないことに注意してください。

Surface Laptop Goには3つのスペックが準備されていますが、一番安いメモリ4GBのエントリーモデルでは指紋認証は使えません。

4GBモデルでは「このオプションは現在使用できません」と表示

メモリ4GBのモデルは8万円代で購入できてコストパフォーマンスが非常によいモデルですが、Windowsサインインは顔認証も指紋認証も利用することができないため、スマートなログインを求める方には向いていません。

指紋認証のないモデルでは、Windows HelloのPIN（暗証番号）や、従来のパスワードによるサインインで利用することになります。

指紋は最大10個まで登録可能

Windows Helloの指紋認証サインインでは1アカウントにつき最大10個まで指紋を登録することが可能です。

一番使うことが多そうな利き手の人差し指のほか、たまに中指でボタンを押すといった場合や指をケガしたから別の指を使うなどのシーンを想定して複数の指紋を登録しておくことができます。

利き手と反対の手の指を登録しておけば、利き手で電話をかけながら反対の手の指を使ってサインインすることが可能となるため、両手の指を登録するのがオススメです。

ニィ

両手すべての指を登録すれば完璧ですかね？

指紋認証のみで顔認証がないけど使い心地はどう？

引用元：Microsoft Store

Windows Helloの顔認証機能は使えない

Surfaceのほかのシリーズでは顔認証によるサインインが可能ですが、Surface Laptop GoではWindows Helloの顔認証はサポートされていません。

顔認証を期待していた方も多いかもしれませんが、指紋認証機能が採用された背景には昨今のコロナウイルスによる影響がありそうです。

マスクを着用する場面が多くなりましたが、従来の顔認証ではマスク姿を正しく識別することできませんでした。指紋認証であれば外出先でも指先で触れるだけでサインインすることができるため、とても便利です。

ニィ

指紋認証ならマスクを外す必要がありません

また、デバイスの機能面からいえば、顔認証機能を利用するには、ビデオチャットなどを行うフロントカメラのほかに、Windows Hello専用のIR（赤外線）カメラが搭載されている必要があります。しかし、Surface Laptop GoにはIRカメラの機能がありませんので顔認証機能は利用できないわけです。

ディスプレイのベゼルを狭くするためにIRカメラ機能を搭載しなかったものと思われ、それによりコスト削減を行ったものと予測されます。

ニィ

昨今のマスク事情とコストカットを実現した結果かな？　と思います

指紋認証と顔認証の認証速度は同じくらい

Windows Helloの指紋認証と顔認証では認証される速さにそこまで違いはないでしょう。

どちらもデバイスが起動して認証が開始されれば、次の瞬間にはサインインが完了してしまいます。「瞬時」という感じで、1秒かからないくらいでサインインできる感覚です。システム的なラグで時間がかかった場合でも1～2秒ほどで認証される印象です。パスワードを入力してログインするのと比べれば数倍の速さです。

ニィ

想像以上に指紋認証は速かったです

指紋認証のデメリット

指紋認証には多少のデメリットがあると感じます。指紋認証の場合は、指先が乾燥したり湿ったりして指紋が登録時と異なってしまうことで認証されないケースがありそうです。冬場の乾燥シーズンや濡れた手で触るシーンでは不便があるかもしれません。

僕の場合、冬になると指先がひび割れるほど乾燥してしまうため指紋が都度変わってしまうのです（そんなことあるの？　と思うかもしれませんが、実際そうなんですよ笑）

いくら複数の指紋が登録できても、今日の指は登録されていない新しい指紋の場合があるためサインインできず、結局PINを使ってログインすることになりそうです。

しかし認証できないケースについては顔認証の場合でも似たことはあって、メガネや帽子、ひげなどで人相が変わる場合や光の反射具合でサインインできないのと同じですね。生体認証はそれぞれマイナス面があるのは同じというわけで我慢するしかないところかもしれません。

総括すると、指紋認証機能は使いやすくて便利なサインインオプションであるため、今後のSurfaceシリーズへも従来の顔認証と合わせて搭載されることを期待したいですね。