Microsoftが10月21日のサポート終了を前に、Surface Duo 2の最後となるセキュリティアップデートを配信しました。非常に高価な価格設定となったSurface Duo 2ですが、わずか1回のメジャーアップデートで以降のサポートが期待できない状況となり、同社のスマートフォン市場からの撤退が決定的となったようです。
Surface Duo 2のサポート終了
2021年10月に発売されたSurface Duo 2は、3年間のソフトウェアサポートを約束していたものの、1500ドルという高価格帯の製品であるにもかかわらず、Android 11からAndroid 12Lへの1回のメジャーアップデートのみで終了することとなりました。初代Surface Duoと比較しても、アップデート回数が少ない結果となっています。
Microsoftのモバイル事業における失態
Surface部門の責任者であったPanos Panayの退社に象徴されるように、Microsoftはモバイルデバイスのポートフォリオを縮小する決定を下した模様です。これは2017年のWindows PhoneとLumiaの撤退に続く、同社2度目のスマートフォン事業からの撤退となります。
今後の可能性と教訓
高額なデバイスに対して不十分なサポートしか提供できなかったことは、ユーザーの信頼を大きく損なう結果となったように思います。「一度目は相手が悪い、二度目は自分が悪い」という格言の通り、Microsoftが将来再びスマートフォン市場に参入したとしても、消費者は慎重な判断を迫られることになるはずです。今回の失敗は、ハードウェア製品における長期的なサポートの重要性を改めて示す教訓となりました。