Surface Laptop 5のスペック構成ごとの性能比較を各種ベンチマークソフトで行いました。
実機で比較したスペック構成は以下のとおり。
- 13.5" - Intel Core i5 - 8GB - 256GB
- 15" - Intel Core i7 - 8GB - 512GB
サイズは異なりますが、Surface Laptop 5に搭載されているCore i5/ i7の両方のCPUで計測できました。
もちろん13.5インチと15インチというサイズ・メモリ・ストレージ容量の違いによってスコアは変動するかもしれませんが、CPUの基本性能を比較する目安にはなると思います。
「Surface Laptop 5」購入の際にどのスペック構成を選択しようか悩んでいる方の参考になればうれしいです。
それぞれのスコアは、当サイトでの計測結果です。複数回テストを行った場合は、平均値または最も良い値を掲載する方式を取っております。 同じスペック構成でもデバイスごとに個体差があるため、他サイトのベンチマーク結果と必ずしも一致しないことをご了承ください。
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「Surface Laptop 4」どれ買うのがオススメ?スペックの選び方をご紹介。
・本レビューは、日本マイクロソフト様より商品を貸し出していただき執筆しています。
・当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して紹介料を得ています。
「Surface Laptop 5」ベンチマークまとめ
CPUごとのベンチマーク結果
「Surface Laptop 5」の2種類のCPUをそれぞれのベンチマークソフトで計測した結果をまとめると次のことが言えます。
最初に結論
- CPUスコアはCore i5/ i7ともSurface Laptop 4よりも大幅アップ
- ゲーム・動画編集などCG性能はやや控えめ
- エントリーモデルのCore i5モデルでも通常動作は快適
計測結果の詳細はこの後にまとめていますが、結論としては上記のとおり。
Surface Laptop 5ではプロセッサにIntel Core第12世代CPUを搭載しており、CPU単体のパフォーマンスでSurface Laptop 4より大幅にスコアアップしていました。
エントリーとなるSurface Laptop 5/ Core i5であっても、Surface Laptop 4/ Core i7よりも大きくスコアを伸ばしているのには驚きました。プロセッサのベンチマーク結果だけをみれば、Surface Laptop StudioよりもSurface Laptop 5の方が強力なCPUパフォーマンスということになります。
このパフォーマンスレベルであれば、メール、WordやExcelなどのOfficeワーク、Web会議やブラウジング、動画閲覧などの一般的なPC業務においては、まったく違和感なく快適なPCライフが送れるといってよいでしょう。
しかし弱点があるとすれば、3Dグラフィックスの性能がやや控えめという印象。CPU単体のパフォーマンスは優秀なのに、なぜか内蔵グラフィックスではSurface Laptop 5のスコアが伸びていないのがわかります。特にCore i5モデルにおいてはテストするたびに振れ幅が大きく不安定な結果でした。
普通に使う分にはグラフィックス面でそれほど気になることはありませんでしたが、PCゲームやCG作成などグラフィックスを重視するクリエイティブワーカーの方はSurface Laptop Studioを検討した方がよさそうです。
Surface Laptop 5は13.5インチと15インチの2モデルがありますが、搭載CPUはどちらも同じCore i5/ Core i7の2種類しかないため、ご自身の用途にあわせてCPUを選択しやすいと思います。
ベンチマークソフト一覧
今回使用したベンチマークソフトは以下のとおり。
- Cinebench R23
- Geekbench 5
- CrystalDiskMark 8.0.1
- PassMark Perfomance Test 10.0
- PCMark 10
- 3D Mark - Time Spy
- 3D Mark - Fire Strike
- 3D Mark - Night Raid
- ドラゴンクエストX ベンチマーク
- ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク
計測時のバッテリー設定は、電源モード「高パフォーマンス」でACアダプタに接続した状態での計測となります。
当サイトでのベンチマークは、特定ソフトを一定条件下で実行してデバイスの動作速度や性能を数値化し、複数デバイス間で性能の比較を行っています。
基本的には数値が高いほど各パフォーマンス性能が高いということを示しますが、スコア数値はあくまでソフトのテスト内容における測定値であり、実際の使用におけるパフォーマンスとは異なるという点はご注意ください。
それでは各ベンチマークの結果を順番にご紹介します。
プロセッサ性能のベンチマーク
Surface Laptop 5では第12世代Intel Core(Alder Lake)プロセッサが搭載されています。
前モデルより最大50%高速化しているということですが、実際のベンチマークはいかがでしょうか。
Cinebench R23
Cinebenchは、CPUの性能をスコア表示してくれるソフト。CPUの計算能力のみでCGを描画させることでCPU性能を数値化し比較するツールです。
最新版R23で、シングルコアとマルチコアをそれぞれ計測した結果を掲載します。以前のR20の計測は今回から省略します。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 |
---|---|---|---|---|
Multi-Core | 4795 | 5046 | 7158 | 7842 |
Single-Core | 1333 | 1454 | 1525 | 1626 |
前モデルと比較して、シングルコア、マルチコアスコアともに大幅に性能アップしていることがわかります。実際のベンチ結果では、シングルコアスコアで11~14%程度、マルチコアスコアで49~55%もパフォーマンスがアップしていました。
Core i5モデルでも上位機種のSurface Laptop Studio Core i7モデルのスコア(シングル:1530、マルチ:6106)よりも優秀な結果のため、Intel第12世代プロセッサ自体が大幅に高速化しているということがわかります。
このスコアであればオフィスワークで利用するような一般的なPC業務であればほぼストレスなく実行できることでしょう。Intel Evoの認証マーク付きなだけあります。
Geekbench 5
Geekbenchはクロスプラットフォーム対応でCPU/GPU性能の測定を行えるベンチマークソフト。前述のCinebenchの計測結果を補完する目的で計測しています。
CPU性能
CPU単体の性能としてはCinebenchのベンチマーク同様、前モデルと比べて最大50%程度のパフォーマンスアップが確認できました。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Multi-core Score | 5172 | 5786 | 7747 | 7853 |
Single-core Score | 1382 | 1560 | 1528 | 1612 |
Compute性能
デバイスの計算性能として、OpenCLスコア、Vulkanスコアを計測しました。CPU性能のほか、GPUなども含めた多要素での比較スコアです。
結果はSurface Laptop 4とほぼ同じくらい。Core i7は控えめなスコアアップでしたが、Core i5ではスコアダウンしていました。計測誤差なのか実際に弱いのかは不明です。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
OpenCL Score | 15022 | 18234 | 14158 | 18154 |
Vulkan Score | 14036 | 16611 | 14488 | 17041 |
- CPU性能はシングルコア、マルチコアともに大幅な性能アップ
- OpenCL、Vulkanスコアは前モデルと同様
ストレージ性能のベンチマーク
CrystalDiskMark 8.0.1
CrystalDiskMarkはストレージのデータ転送速度を計測するベンチマークソフト。Surface Laptop 5に内蔵されるSSDストレージの速度を計測しました。
今回計測したSSDストレージは、以下のとおり。
- Surface Laptop 5 13.5" - 256GB
- Surface Laptop 5 15" - 512GB
ベンチマーク結果は、ちょっと驚きです。Surface Laptop 4やSurface Pro 8までのストレージと比較して転送速度が大きく高速化していました。Surface Laptop 4まではずっとストレージ速度は据え置きだったのでうれしいですね。
データの読み出し(Read)速度はストレージ容量と関係ありませんが、書き込み(Write)速度は容量が大きい512GBの方が高速となっています。おそらく1TBモデルではもう少しWrite速度が速いはずです。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
SSD-256 GB | SSD-512 GB | SSD-256 GB | SSD-512 GB | |
SEQ1M Q8T1 Read MB/s |
2278.39 | 2279.11 | 3368.86 | 3383.39 |
SEQ1M Q8T1 Write MB/s |
1076.12 | 1178.71 | 1621.26 | 2515.31 |
- SSDストレージは前モデルより高速化
- 容量が大きい方が書き込み速度アップが顕著
総合パフォーマンスのベンチマーク
PassMark PerfomanceTest 10.0
CPU、2D、3D、ディスク、メモリの5項目を計測し、PCの総合的なパフォーマンス性能を計測してくれるベンチマークソフトです。
結果はあれれ? Core i5、i7ともにSurface Laptop 5がSurface Laptop 4に負けてます。
足を引っ張っているのは3Dグラフィックス性能ですね。CPUマーク、Diskマークは高いのにグラフィックス系は弱い結果となっています。
この後の3Dグラフィックスやゲームベンチの結果を見ていただいてもわかりますが、Surface Laptop 5は全体的に3Dグラフィックス系のスコアが弱いようです。理由は不明です。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Total Score | 3471.3 | 3918.4 | 3140.4 | 3844.8 |
PCMark 10
PCMark 10は、PCのアプリ実行におけるパフォーマンスを計測するベンチマークソフトで、PCを実際に使用した作業の快適性を計測できるツール。
計測項目は、Webサイトの表示、ビデオ会議、グラフィック表示、ドキュメント作成など多岐にわたり、PCで行う一般的な動作を網羅するようなテストとなっています。
メモリやストレージ容量も結果に大きく影響してくるため、純粋にCPU性能の比較ではありませんので、目安程度に考えてください。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Total Score | 4302 | 4629 | 4913 | 5084 |
トータルスコアとしてはSurface Laptop 5のCore i5/ i7が前モデルと比較してスコアを伸ばしています。
全般的なPC作業においては着実に快適度が高くなっていると言えます。Core i5/ i7、どちらのモデルもベースとなるスコアが高いため、ビジネス用途などを想定したさまざまなアプリケーションを使用する作業でも十分安心して利用できるでしょう。
- 一般的なPC作業は非常に快適
- グラフィックス系スコアは控えめ
3Dグラフィックス ベンチマーク
3D Mark - Time Spy
Time SpyベンチマークはゲーミングPCの「DirectX 12」のグラフィックス性能を測定するベンチマークソフトです。
Surface Laptop 5のグラフィックス性能はあまりパッとしませんでした。
Core i7モデルは優秀なスコアですがSurface Laptop 4とそれほど変わりません。Core i5についてはSurface Laptop 4よりも低い値となっています。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Total Score | 1502 | 1771 | 1174 | 1763 |
Graphics score | 1336 | 1608 | 1057 | 1569 |
CPU score | 5139 | 4192 | 3157 | 5962 |
3D Mark - Fire Strike
Fire Strikeベンチマークは、高性能なゲームパソコン用の「DirectX 11」のグラフィックス性能のテストです。
こちらもSurface Laptop 5のスコアは控えめです。
Core i7は前モデルに近しいスコアは出ていますが、Core i5モデルについては物足りない結果になっています。Surface Laptop 4のRyzen 5モデルに近いスコアと考えればいいのでしょうが、Intelモデルなのでもう少し頑張ってほしかったです。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Total Score | 4145 | 4813 | 2805 | 4673 |
Graphics score | 4541 | 5406 | 3173 | 4932 |
Physics score | 13064 | 11255 | 8852 | 18455 |
Combined score | 1548 | 1796 | 970 | 1860 |
3D Mark - Night Raid
Night Raidは、内蔵グラフィックスを搭載しているPCなどを対象とした「DirectX 12」のベンチマークテストです。
Time Spy同様にSurface Laptop 5 Core i7モデルは「Legendary」と良いスコアが出ましたが、Core i5モデルは元気がありませんでした。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
Total Score | 14774 | 16188 | 10157 | 16237 |
Graphics score | 18379 | 20613 | 13127 | 19996 |
CPU score | 6997 | 7304 | 4451 | 7863 |
- Core i7の3Dグラフィックス処理は優秀だが、Core i5はやや不安定
- Surface Laptop 4より低スコアの場合も
ゲームベンチマーク
ドラゴンクエストXベンチマーク
比較的軽量なゲーム「ドラクエX」のベンチマークソフト。
ソフトでは、画質・ウィンドウサイズなどを設定できますが、今回は「最高品質」および「標準品質」、解像度1920 x 1080、フルスクリーンという厳しめの設定でテストを実施。
結果は、Core i7が「すごく快適」、Core i5が「とても快適」でした。おそらく画質調整すればどちらも快適にプレイできると思われます。
ですが、Surface Laptop 4のスコアよりも少し低い結果となっている点が気になります。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
最高品質 | 11704 すごく快適 |
12381 すごく快適 |
6873 快適 |
9384 とても快適 |
標準品質 | 13133 すごく快適 |
13696 すごく快適 |
7856 とても快適 |
10675 すごく快適 |
FINAL FANTASY 14 ベンチマーク
やや重めなゲーム「FF14」のベンチマークソフトです。美しい画面描写が多く登場するゲームの快適度を計測できます。
プレイ時の画質と画面サイズを設定できますが、「高品質」と「標準品質」の2パターンで計測しました。
こちらはCore i5/ i7ともにSurface Laptop 4よりも良い結果となっています。中程度の3Dゲームであれば困ることなくプレイできそうです。
Surface Laptop 4 | Surface Laptop 5 | |||
---|---|---|---|---|
Core i5 | Core i7 | Core i5 | Core i7 | |
高品質 | 5586 とても快適 |
6483 とても快適 |
5458 とても快適 |
6557 とても快適 |
標準品質 | 6743 とても快適 |
7060 非常に快適 |
6846 とても快適 |
7696 非常に快適 |
- 軽め~中程度の3Dゲームは快適にプレイ可能
- 画質など設定次第でより快適に
ベンチマークまとめ
繰り返しですが、最後にまとめます。
この記事の結論
- CPUスコアはCore i5/ i7ともSurface Laptop 4よりも大幅アップ
- ゲーム・動画編集などCG性能はやや控えめ
- エントリーモデルのCore i5モデルでも通常動作は快適
さまざまなベンチマークソフトでの計測の結果、CPUベースのパフォーマンス性能は前モデルと比較して大きく向上していました。
Webサイトの閲覧、ビデオチャット、ドキュメント作成などを複数同時に行うビジネスシーンの一般的なPC作業でも非常に快適に動作するというイメージです。
ただし、グラフィックス関連の処理においては、なぜかSurface Laptop 4とそれほど変化がない、もしくはやや低いスコアとなる場面もありました。
理由はわかりませんが、CPU内蔵グラフィックスとの相性のせいでしょうか。PCごとにプロセッサをカスタマイズしていることでグラフィックス面でのパフォーマンスに影響が出てしまったのかもしれません。
実際の利用に際しては、Dolby Visionなど高度な色彩表現も美しく再現できますし、描写がカクカクする場面はそんなにない気がしますので普通に使う分には問題ないのではないでしょうか。
エントリーモデルのCore i5モデルでも非常に高いパフォーマンスであるため、一般的なPC作業であればCore i5モデルを選んでも後悔は少ないと思います。あとはメモリとストレージでモデルを選択すればよいでしょう。
ハイスペックなモデルを選ぶのもよいですが、エントリーモデルでも比較的快適に動作するのであまりオーバースペックにならないようなモデルを選ぶのがオススメです。
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