米マイクロソフトは「ゼロフォースアクティベーション」機能を使用してスタイラスをインクモードに素早く切り替えることができる新しいSurfaceペンテクノロジーを模索しているようです。
この主張は、WIPOが10月8日に公開した、Micosoftが2020年3月に提出した特許出願に基づいています。この特許出願では、SurfaceペンとSurfaceディスプレイ間の独立した接触、ゼロフォースアクティベーション、インクモードでのスタイラス検出イベントの改良などについて説明されています。
ゼロフォースアクティベーション用のスタイラス
この特許のタイトルは単に「ゼロフォースアクティベーション用のスタイラス」です。Microsoftによれば、スタイラス(Surface ペン)は従来、振動チップを使用してSurfaceとの接触がいつ発生するかを判断しています。
特許取得済みのSurfaceペンには、シャフトの動きを最小限に抑えるように設計されたカプセルが付属しており、シャフトはスタイラスの長さに平行に組み込まれています。
先端には2つのアンテナがあり、1つは金属材料で作られたトラックを使用してシャフトに接続されています。また、先端には送信機もあり、スタイラスの先端の位置を検出して、すばやくインクモードに切り替えることができるようです。
また、ラップトップ、2-in-1やタブレットのディスプレイがSurfaceペンの先端に接触しているときにその存在を検出するソリューションとして、「ゼロフォースウィンドウ」を提唱しています。
別の例でMicrosoftは、ゼロフォースを実装した際のデータに基づいて、スタイラスがインクモードに切り替わることを応用しています。これにより、ユーザーがペンをディスプレイから離したときにインクモードを有効にしないなど、Surfaceペンの改良に取り組んでいます。
製品化されるどうかは不明
Microsoftが過去に出願したさまざまな技術に関する特許は、すべて実際に実装されるかどうかわかりません。特許取得済みのアイデアが実際の製品に使用されない場合も多いからです。
たとえば、MicrosoftはSurface Pro 8のソーラーパネルの特許を取得していますが、これが現実のものとなるかどうかは怪しいところです。
実際、マイクロソフトが出願した特許の履歴を見ると、ほとんどの特許はリリースされないデバイスに関するもののことが多いようです。