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Surface Pro X カメラが機能しないバグ。Microsoftが対応中。

2023年5月30日

Surface Pro X SQ2 2020 レビュー

Surface Pro Xでカメラが動作しない不具合が発生しています。

ARM CPUを内蔵しているSurface Pro Xシリーズの内蔵カメラが正常に動作しないバグが2023年5月23日以降報告されています。この問題により、Surface Pro Xユーザーはデバイスのカメラを使用することができないほか、IRカメラを使用したWindows Helloのサインインにも影響が出ているようです。

Microsoftはこの問題に対処するために修正ファイルを公開するなど取り組んでいます。

Surface Pro Xのカメラがバグで使用不可

Surface Pro X SQ2 2020 レビュー

Surface Pro Xシリーズで内蔵カメラが動作しないバグが発生しており、2023年5月23日以降、カメラを使おうとしてもエラーが発生して使えない問題が報告されています。

Surface Pro Xでカメラアプリを起動すると以下のエラーコードが表示されカメラが正常に起動しないというものです。

Error code 0xA00F4271 (0x80004005).

このバグで、カメラアプリによる写真や動画の撮影ができないほか、IRカメラを使用するWindows Hello顔認証によるサインインも正常に機能しなくなっているようです。

この不具合について、RedditMicrosoftフォーラムで数名のユーザーが報告して話題になりました。

原因はWindows Hello証明書の期限切れか

Surface Pro Xのカメラバグの原因は、Windows Helloのセキュリティ証明書が有効期限切れとなっていることとみられています。

Windows Helloは顔認証用のIRカメラとして搭載されており、それを管理するソフトウェアのセキュリティ証明書がエラー発生日以降で有効期限切れとなってしまい、アプリが起動できないようです。

これはソフトウェア側の問題となっており、Microsoftからのアップデートを受けることで解決できます。

また、影響を受けるのはデバイスに内蔵されるカメラのみで、USBで外部接続しているカメラで不具合は発生しません。

不具合の影響があるのは、Surface Pro Xに搭載される以下のプロセッサです。

  • Microsoft SQ1
  • Microsoft SQ2
  • Qualcomm 8cx Gen 1
  • Qualcomm 8cx Gen 2

同じArmベースの「Xiaomi Book S」などQualcomm CPUを搭載する機種でも同現象が発生しているとの報告が挙がっています。

対処方法:Microsoftが修正ファイルを提供

この不具合への対応について、Microsoftは一時的な回避策をリリースしました。この修正ファイルは重要なトラブルシューティングとして自動的に適用されます。

今回のトラブルシューティングは一時的なバグ回避策として自動適用されますが、使用している組織によっては管理対象デバイスとして更新が無効となっている場合があります。その場合には、以下の方法により、手動で機能を修正することが可能となるようです。

  1. スタートボタンを選択してcmdと入力し、コマンドプロンプトを右クリックまたは長押しして、管理者として実行します。
  2. 次のコマンドを貼り付け、Enter キーを押してコマンドを実行します。
    reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Qualcomm\Camera" /v EnableQCOMFD /t REG_DWORD /d 0 /f
  3. カメラを使用するアプリを再起動するか、Windowsデバイスを再起動します。

Integrated camera might not work as expected on some Arm-based devices - Microsoft

自動更新されない場合でも、手動でコマンド実行することで内蔵カメラが期待どおりに機能するはずです。

普段から特別にカメラを使用していない場合にはアップデートで自動的に更新されるのを待っておくのがよいでしょう。

まだ完全な回避策ではない

Microsoftが2023年5月最終週に公開した重要なトラブルシューティングはまだ完全な回避策とはなっていません。

Surface Pro Xシリーズでカメラを使用できるようにはなりますが、カメラの画質が悪くなる可能性があり、一部の機能が無効となる場合があると報告されています。

マイクロソフトはこの問題の恒久的な改善策について取り組んでいます。最終的な修正アップデートが提供されるまではもう少し時間がかかりそうです。

その他の回避方法(非推奨)

Microsoftからの解決策が提供される前に、今回のバグに対する回避方法が一般ユーザーから報告されていました。

原因がWindows Helloのセキュリティ証明書の有効期限切れということから、PC本体のシステム日付を変更することでエラーを回避するというものです。

この一時的な回避方法はRedditユーザーのrRamjet71により発見され、Surface Pro Xの日付と時刻を手動で数日前の日時に設定変更するというものでした。

セキュリティ証明書が有効期限切れになる以前の状態を日付設定を戻すことで強制的に再現するという回避方法となっていますが、この回避策は一時的なもので、完璧な方法ではありません。

一般のWebサイトやアプリによっては、認証にPC本体の日付を取得するものがあるため、手動で別の日時に変更している場合には正常に実行できなくなるという弊害が発生するためおすすめはできません。

Microsoftは現在、この問題に対処するために積極的に取り組んでいるようです。

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ニィ

Surface大好きなSurface評論家のニィです。実際に手にしたSurfaceの感想をレビューしたり新製品について予想したりしています。

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