Microsoftは2021年9月に第1世代のSurface Duoユーザーに対して、Android 11の提供を約束していましたが、結果的に2021年末までにSurface Duo 1向けのAndroid 11はリリースされませんでした。
昨年末から、初代モデルユーザーを中心に、2021年内中のAndroid 11提供は来ないのではないかというあきらめの声が増えていましたが、2022年の早い段階で提供される見込みとなりました。
Microsoftは、Surface Duo 1用のAndroid 11の開発に注力しており、その工程はほぼ終了しているとの知らせがあります。
現在は、そのアップデートがGoogleによる審査を受けており、認定された場合は今後数週間以内にロールアウトが行われる可能性があります。
「Surface Duo 1」2021年はメジャーアップデートなし
2021年は後継モデルの「Surface Duo 2」が発表されるなど、なにかと話題が多かったSurface Duoですが、新モデルの開発やバグ修正などにリソースが割かれた影響なのか、初代モデルの「Surface Duo」にはメジャーアップデートと言える更新がありませんでした。
「Surface Duo 2」はAndroid 11を搭載して発売されましたが、それに伴い、初代モデルへも早い段階でAndroid 11が提供されると予測されていました。
Microsoftからも2021年内にAndroid 11を提供することを通知していたわけですが、結果的には実現されないまま2022年を迎えてしまいました。
「Surface Duo 1」は現状でも多くのバグを抱えており、ユーザーはそれらのバグ修正なしでの利用を強制されている状況です。
そのためAndroid 11のアップデートに期待する声が大きかっただけに残念な結果となりました。
Android 11提供は2022年1月中か
Windows Centralの報告によれば、「Surface Duo 1」へのAndroid 11の提供は2022年早い段階に行われる可能性が高いとのことです。
マイクロソフトは、Surface Duo 1用のAndroid 11の開発をほぼ完了しており、現在はそのアップデートをGoogleと米通信会社であるAT&Tによって審査しているとのこと。
Google独自のポリシーにより、消費者向けデバイスに提供される前にアップデート内容について検証される期間があります。
GoogleとMicrosoftは年末年始のホリデー期間に入っているため、作業がストップしている可能性がありますが、それが承認されればアップデートが提供されるようになるだろうとしています。
マイクロソフトのシニアディレクターであるKimmo Lehtosalo氏によれば、今後数週間以内にSIMフリー版Surface Duoへの提供が開始されるとしています。AT&T版への対応はもう少しだけ時間がかかる見込みです。
早ければ2022年1月中にはAndroid 11のアップデートが提供されるのではないでしょうか。
Android 12Lの提供を計画か
同じくWindows Centralが言うところでは、「Surface Duo 1」「Surface Duo 2」のAndroidの次のメジャーリリースの準備は既に始まっているとのこと。
Microsoftは、Android 12ではなく「Android 12L」へのアップデートを計画しているとしています。
Android 12は、タブレットや折りたたみスマートフォン、デスクトップ端末など大画面に最適化したAndroidの新バージョンとなっており、Surface Duoのフォームファクターに大きなメリットとなりそうです。
こちらもリリース時期については未定ですが、2022年内にリリースされることを期待したいです。
マイクロソフトは、初代Surface Duoの発売時に3年間のアップデート更新を約束しています。今後もアップデートは継続的に提供されると思われますが、やや不安な滑り出しになってしまいました。