2021年はWindows 11の正式リリース、Surface Laptop 4、Surface Pro 8、Surface Go 3の発売などSurfaceシリーズにとって前進した一年でした。
新型コロナ禍や半導体不足によるプロセッサ供給不足などの影響もありましたが、それでも多くのニュースがありました。
当メディアでもSurface関連のニュースをたくさん報告してきました。
この記事では2021年当初に予測していた内容に沿って今年のSurfaceに関するニュースまとめていきます。
2021年1月に書いた予測記事はこちら。
Microsoft Surface 2021 予測:今年のSurfaceに期待することまとめ。
2021年にリリースされたSurface
Surface Laptop 4
Surface Laptop 4は2021年4月に発売されました。
Surface Laptop 3から外観デザインやポートなどには変更がありませんが、プロセッサがIntel 第11世代チップへ更新、そしてAMDチップもMicrosoftエディションとしてバージョンアップしています。
WindowsノートPCとしては、スペック、デザインともにバランスのよい高評価なノートPCといえるでしょう。
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Surface Pro 7+
当初、Surface Pro 8は2021年1月に発売されるのではないかとウワサされていましたが、フタを開けてみればSurface Pro 7と同デザインでプロセッサが更新された「Surface Pro 7+」でした。
しかも一般販売はなく、法人向けの販売とされ、待ちに待っていたSurface Proユーザーをがっかりさせたかもしれません。
デバイス自体はSurface Pro 7とほぼ変更がないものの、USB-Aポート、microSDスロットを搭載した最後のSurface Proと考えれば、ビジネス用途としてはこの上なく使いやすいデバイスであったと思います。
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Surface Pro 8
Surface Pro 8の発表も大きなニュースでした。日本では2021年11月から販売されています。
2020年にリリースがなかっただけに期待が大きかったProシリーズですが、ディスプレイの大型化、よりスタイリッシュになった新ハードデザインで登場しました。
プロセッサもIntel 第11世代CPUとなり、性能面でも大きな進化がありました。
同時にSurface スリムペン 2もリリースされ、以前よりも自然な書き心地を実現できるというコンセプトですが、その辺は好き好きあるみたいです。
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Surface Go 3
10月1日、Windows 11の正式リリースと同時に発売されたSurface Go 3も記憶に新しいですね。
こちらは、前モデルSurface Go 2からハードデザインなどは変更がありませんが、プロセッサがパワーアップしています。
性能はもともと高くないシリーズですが、ライトな利用やサブPCとして持ち運びたいという用途には最高の1台と言えます。
日本国内ではIntel Pentiumモデルのみが販売されていますが、今後はIntel Coreモデルも追加されると聞いています。
また、ブラックカラーが追加されるという噂もあり、今後も人気は継続しそうです。
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Surface Duo 2
2画面AndroidデバイスのSurface Duo 2も話題となりました。
斬新なコンセプトで話題となったSurface Duoですが、結局初代モデルは国内販売されませんでした。先行して販売されていた米国、ヨーロッパのユーザーからは、動作のバグが多いことやカメラ機能の悪さを指摘されることが多かったのは事実です。
それらを踏まえて開発されたSurface Duo 2では3眼カメラとなり、カメラ性能も最新スマートフォンレベルに向上しています。
プロセッサも最新クラスのモデルが搭載されており、スマートフォンとしても性能も十分となったようです。ベゼルもスリムになり、閉じた状態でも通知を確認できるGlanceバーも搭載されました(ちょっと見づらいですが)
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Surface Laptop Studio
2021年の最も大きなニュースの一つと言えば、こちら。Surface Laptop Studioの登場は大きな話題となりました。
これまでSurface Book 3が持っていたSurfaceノートのハイエンドモデルの位置を継承するシリーズとなるのがSurface Laptop Studioです。
Surface Book 3はディスプレイのみで利用する場合にGPU支援が受けられないのが課題とされていましたが、Surface Laptop StudioではタブレットスタイルとなるスタジオモードでもGPUのあるキーボードと一体となっていることが特徴です。
米国では既に販売されていますが、日本国内では2022年前半に発売されることが告知されています。
予測記事ではSurface Laptop Proなどという名称の新しいデバイスが登場するかもという程度に書いていましたが、実際に製品として登場することになるとは思いませんでした。
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「Surface Laptop Studio」実機レビュー!3形態に変形するSurfcae史上最高の"ベストな"ラップトップ。
Surface Laptop SE
教育機関向けの低コストSurface Laptopとして発表されたのがSurface Laptop SEです。
こちらは小中学校や幼稚園などで学習用としての利用を前提に開発されたモデルとなり、一般販売されるものではありません。
学校でのコンピュータ学習やオンライン授業の増加に伴い、低価格で基本的な性能を持ったノートPCとしての用途に収まるものです。
スペック的には控えめなモデルですが、今後はChrome Bookに対抗するモデルとして販売に力を入れていくのかもしれません。
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「Surface Laptop SE」を教育機関向けに発表。「Windows 11 SE」を搭載し2021年11月出荷開始。
2021年、結局発表されなかったもの
Surface Pro X 2
Surface Pro X 2なのか、Surface Pro X(Microsoft SQ 3)となるか名称については置いておきますが、次世代となるSurface Pro Xは発売しませんでした。
2021年秋の発表イベントではWi-Fiモデルなど仕様がリニューアルされたSurface Pro Xが発表されたのみでした。
ARM版Windowsの開発が徐々に需要を増している昨今、Microsoftも次期Microsoft SQ 3プロセッサの開発に力を入れているとされています。
Surface Book 4
ハイエンドのSurfaceノートPCとして長く愛されたシリーズですが、次期モデルとされていたSurface Book 4は発表されませんでした。
代わりに同じ役目を担うSurface Laptop Studioが発表されましたので、Surface Book 3の後継となるSurface Book 4の開発はもうないのかもしれません。
ディスプレイが完全に外れて大型タブレットとしても利用できるという点では、用途によってはメリットもあるシリーズだけに、後継モデルが出ないことを残念に思うユーザーもいるのかなと思います。
Surface Neo
絶賛開発停止中のSurface Neoは、2021年も進展がほぼありませんでした。
映画などへのカメオ出演はあったものの、現実世界ではリリースの話はおろか、リーク情報すら流れてきませんでした。
しかし、年末になってSurface Neoのキーボードセンサーに関する特許情報が公開されました。まだ開発の話が完全にストップしていないという新たな期待を胸に来年も歩めそうです。
Surface Studio 3
予想どおりというか、やはりSurface Studio 3は発表されませんでした。
Surface Studio 2の発売から時間が経っているため、プロセッサなどの最新化などは簡単に行えそうな気がしますが、やはりプロモデルのSurface Studioでは価格もかなり高額となるため、この新型コロナ禍において多くのユーザーに購入してもらうことは難しいと判断したのかもしれません。
というわけで、2021年もSurfaceとしては大きな変化のあった一年でした。
来年はどんな発表があるでしょうか。来年の予測記事は年始に書きたいと思います!